【海外在住ライター直伝】「ウサギ料理を食べますか?」世界23ヵ国で訊きました

ウサギと少女

突然ですが、あなたは「ウサギの肉」を食べたことがありますか?

こんにちは。海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。世界各国で「ウサギの肉」が食べられているか、会員たちとともに調査してみました。

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以前「馬肉食べますか?」と「犬肉食べますか?」という企画が好評だったため、三匹目のドジョウを狙いました。今回はズバリ!

「あなたの住む(住んでいた)国や地域ではウサギの肉を食べますか?

回答は23の国と地域から来ました。あなたは「食べる国」「食べない国」、どちらが多数派だと思いますか?

結果はかなり衝撃的でした!

 

※最初にお断りしておきますが、その国全土にわたって調査したわけでも、法律的な可否を調べたわけでもなく、あくまでも現地在住者が一生活者の視線で、身の回りの状況を伝えるものです。つまり「食べない」と答えた国でも、必ずしも「食べる人は絶対に一人もいない」というわけではありません。

※今回は「生きているウサギ」と「ウサギ料理」の画像は掲載しますが、「肉屋さんに並んだウサギ肉」「肉屋さんに並んだ毛皮付きウサギ」といったそれ以上に強烈な画像は別ページで公開するので、安心してご覧いただけます(苦手な方、間違ってクリックしないでくださいね)。

 

ウサギ肉を「食べる」国と地域

少女とウサギ

【アジア】

  • インドネシア(回答者 さいとうかずみ)
  • カンボジア (回答者 森純)
  • タイ (回答者 森純(元在住))
  • マレーシア (回答者 森純)
  • モルディブ (回答者 重谷泰奈)
  • 中国 (回答者 上沢聡子)

【ヨーロッパ】

  • オーストリア (回答者 ひょろ・御影実/バレンタ愛(元在住))
  • スイス (回答者 小島瑞生)
  • スウェーデン (回答者 中妻美奈子)
  • スペイン (回答者 田川敬子)
  • トルクメニスタン (回答者 ギュルソユ慈)
  • ハンガリー (回答者 鈴木文恵)
  • ポーランド (回答者 ソルネク流 由樹)
  • ルーマニア (回答者 石川寛久)

【北中南米】

  • アメリカ (回答者 ルイジアナ州在住 賀茂美則/カリフォルニア州在住 前田えりか)
  • カナダ (回答者 バレンタ愛)
  • グアテマラ (回答者 草野あずき)
  • パラグアイ (回答者 かどまどか)
  • ペルー (回答者 原田慶子)

【アフリカ】

  • モロッコ (回答者 宮本薫(元在住))

 

ウサギ肉を「食べない」国と地域

少女とウサギ

【北中南米】

  • ブラジル  (回答者 マンゲイラ靖子)

【オセアニア・南洋】

  • オーストラリア (回答者 柳沢有紀夫)
  • グアム (回答者 陣内真佐子)

 

げっ! 「食べる」が圧勝じゃないですか!

今回回答は得られませんでしたが、フランスでも明らかにウサギ肉は食べられている(私もパリのレストランで食べた経験あり)ので、それを加えるとなんと「食べる国」対「食べない国」は21対3。全世界の約10分の1の国と地域しか調べられませんでしたが、その範囲では「食べる国」のほうが圧倒的多数派という結果でした。

みなさん、この結果は予想されましたか?

ではその「ウサギ肉」、いったいどうやって食べられているのでしょうか?

 

各国の「ウサギ肉の主な調理法」

【煮物系】

料理をするシェフ

あまり一般的ではないですが、主にシチューで。

(アメリカ在住ライター(ルイジアナ州) 賀茂美則)

 

頻繁には見かけませんが、フランス料理店、ドイツ料理店、中華料理店などでウサギを出すところがあります。ただ、ウサギを食べることに抵抗感のある人も多いらしく、大手スーパーマーケットチェーンの「ホールフーズ」でウサギ肉を売ったとき、激しい反対運動が起きて販売中止になったそうです。

(アメリカ在住ライター(カリフォルニア州) 前田えりか)

 

シチューのようにして食べることが多いです。我が家ではウサギをペットとして飼っているのですが、「おいしそうなウサギ」と言われたことも一度や二度ではなく……。

(グアテマラ在住ライター 草野あずき)

 

赤いパプリカパウダーでコトコト煮込んでシチューにするのが一般的です。

(ハンガリー在住ライター 鈴木文恵)

 

【焼き物系】

ウサギ肉のロースト

スペイン在住ライター田川敬子さん提供

 

低カロリー、低コレステロールでタンパク質が多いので、人気上昇中とのこと。特に産後の華人(中国系)女性に人気があるそうです。

ただ一般の食堂ではまだ見かけません。専門店で、「サテー」というピーナッツソース味の串焼きや、マレー風のカレーソースなどで食べるそうです。

(マレーシア在住ライター 森純)

 

「サテ」と呼ばれる焼き鳥のような串焼きにして食べます。

(インドネシア在住ライター(元) さいとうかずみ)

 

【煮物系、焼き物系など様々】

ウサギ肉のロースト

 

伝統的には昔ながらのマーケットで生きたまま売られているものを求めるか、自宅の庭で増やすものでしたが、今は皮を剥がれたものがスーパーの鶏肉コーナーの隣に売られています。

丸焼きにしたり、タジンという煮込み料理に入れたりします。滋養強壮に良いと言われています。

レストランではほとんど見かけません。

ちなみに、モロッコでは、ウサギをペットとして飼うというイメージはありません。

(モロッコ在住ライター(元) 宮本薫)

 

ウサギ肉のシチュー

オーストリア在住ライターひょろ/御影実さん提供

レストランではあまり見かけませんが、家庭料理としてクリーム煮、もしくは赤ワイン煮にして食べます。どちらも長ネギとベーコンと共に煮込みますが、とてもマイルドな味わいです。

(オーストリア在住ライター ひょろ/御影実)

 

スーパーマーケットなどの店でも販売されていますし、鶏・ブタ肉・牛肉ほど一般的ではないですが、時々レストランなどでもウサギ料理をみかけることがあります。

私がスイスで見たことがあるウサギ肉料理は、肉じゃがやロースト、シチューです。

肉じゃがとシチューは、マスタードソースや赤・白ワイン、クリーム、ハーブなどで味付けしてあったりが多いです。

ローストはシンプルにオーブンで焼いたり、ハーブや野菜を詰めて焼いたり……でしょうか。

私にとってウサギは幼い頃から一緒に育った「家族」なので、私自身はウサギを食べたことはありませんが……。

(スイス在住ライター 小島瑞生)

 

お隣のベトナムや中国の影響なのか、元宗主国のフランスの影響なのかわかりませんが。ステーキにして焼いて食べる(当地では鶏も炭火焼きです)ほか、スープにして食べると聞きました。食用に繁殖させたうさぎではなく、野生のうさぎは、値段もしますがおいしいそうです。

(カンボジア長期滞在中ライター 森純)

 

スーパーなどで肉が売っているわけではありませんが、ステップ地帯にいるウサギを個人で狩って食べます。調理方法はシャシュリク(一口大の肉を串焼き)や煮込み、フライなど様々です。

(トルクメニスタン元在住 ギュルソユ慈)

 

メジャーではないが、スペインからの影響なのか手に入るし、食べる人もいます。

ある店ではショーケースにまん丸いお目目がついて、皮がはがされた状態で売られています。スーパーでも売っているところがあり、だいたい1キロ、7.5ドルほど。牛肉の倍ほどの値段です。

主な調理法は以下のの通りです。

  • うさぎスープ(塩ベースもあれば、トマトベースもあるそう)
  • ギソ(玉ねぎやじゃがいもが入ったトマト煮込みのようなもの。スープよりはちょっととろみがあるイメージです)
  • そのままバーベキュー(田舎のほうでは飼っているうさぎをバーベキューする人もいるようです)

(パラグアイ在住ライター(元) かどまどか)

 

食べますが、それほど日常的な食材ではありません。とはいえクリスマス前になると、首都リマにある富裕層ターゲットのスーパーには、きれいに毛をむしられたウサギの真空パックが並びます。

主な食べ方は以下の二つ。

  • ウサギのロースト塩コショウやニンニク、ハーブを塗ったウサギをオーブンで焼いたもの)
  • ウサギのピーナツソース煮ニンニクやトウガラシ、ピーナツなどを混ぜたソースに一晩漬けこんだウサギをソテーし、さらに残ったソースをかけて柔らかく煮たもの。ソースにビネガーを加える場合もあります)

(ペルー在住ライター 原田慶子)

 

特に四川省でウサギの頭部が人気で、いまだにブームは続いているようです。もちろん頭以外の肉も、炒めたり煮込んだりして食べます。

「ウサギ狩り」は現在でも行われています。「野生」となれば高い値が付きますが、それさえ嘘が多いので、中国人は信用しませんし、そもそも重要視していないと思います。

(中国在住ライター(広州) 上沢聡子)

 

【炊き込みご飯系】

非常にポピュラーな食肉です。

スーパーや市場に行くと、丸のまま皮を剥がれた状態で売っているのがショッキング。なぜこんな売り方をしているかというと、まだスペインが貧しい時代はウサギ肉だと偽って猫の肉を売ることがあり、丸ごと売ることでそれが間違いなくウサギ肉だと証明したからだと聞いたことがあります。

ウサギ肉と鶏肉のパエリア

スペイン在住ライター田川敬子提供

食べ方は地方によりけり。私が住むパエリアの発祥地バレンシアで単にパエリアといえば、ウサギ肉と鶏肉を使ったものを指します。たまに出汁が出るからとウサギの骨まで使うところもあるのですが、お皿に盛られたパエリアの上にのったウサギの顔の部分の骨に歯まで確認できた時は、食欲がそがれました(苦笑)。ほかには煮込み料理炭火焼きでも食べます。

(スペイン在住ライター 田川敬子)

確かに「頭蓋骨ドーン」はキツいですね……。魚だと「尾頭付き」はごちそうと感じるのに、不思議なものです。

 

一般的ではありませんが、食べる人もいます。ドライカレー(水分なしカレー)の具材にすることが多いようです。

(モルディブ在住ライター 重谷泰奈)

 

【その他・不明】

 

ハーブの匂いを嗅ぐシェフ

皮がはがれて内臓処理された丸ごと一羽が時折ディスカウントストアでも売られています。そのほかにはパテとしても食されます。

(ポーランド在住ライター ソルネク流 由樹)

 

塩コショウで味付けしたオーブン焼き、塩コショウ味の野菜と煮込みパイ(塩コショウで味付けしたウサギ、玉ねぎ)

(ルーマニア在住ライター 石川寛久)

 

スウェーデンでは野生の野ウサギを食べる習慣がありますが、あまり普通にはみられません。食べたという人に会ったことがないくらいです。

(スウェーデン在住ライター 中妻美奈子)

 

ウサギ肉はあるようですが、外国料理なのかどうか、詳細わかりませんでした。

(タイ在住ライター(元) 森純)

 

以上が「ウサギ肉のレシピ集」でした。読んでると妙においしそうに感じてくるから不思議ですよね。煮物は「クリームシチュー」という先入観があったのですが、「トマトシチュー」や「パプリカシチュー」も確かにいけそう。

そういえばその昔、村上春樹さんが『村上かるた うさぎおいしーフランス人』という本を出したとき、「世界的文豪もガキンチョのころの私とあんまりレベルが変わらない部分もあるんだなあ」と妙に安心したことがあります(笑)

今回は「世界でウサギ肉が食べられているか」の調査でした。

 

【関連記事】

※下記は「ウサギ肉」「カエル肉」に関する「閲覧注意画像」を集めたものです。ご注意ください。

(文 柳沢有紀夫)

 

(文 柳沢有紀夫)

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