【台湾在住ライター直伝】子連れで楽しめる台北街歩き7選

日本から近く、親日な台湾。漢字文化圏なので、街中にある看板もなんとなく読めちゃいます。そんな台湾は、食べ物がおいしく、見どころが街中に凝縮されているので、子連れでの初の海外旅行先に断然おすすめ!

小学生の息子ともに台湾で暮らす海外書き人クラブ会員イチカワミナコが、「子連れで楽しめる台北街歩き7選」をお届けします。

大人も子供もたっぷり楽しめる台湾で、家族の想い出、たくさん作っちゃいましょう!

 

1 レトロな街並みを楽しむ「迪化街」

台北の迪化街

台北に来たら是非訪れてほしいのが、台北でもっとも古い問屋街である「迪化街(てきかがい/ディーホアジエ)」。19世紀中頃の清朝末期、貿易や船荷を扱う商店が街を形成しはじめたのがこの街の起こりと言われています。

20世紀初頭の日本統治時代になると、乾物、漢方薬、お茶、布などを扱う商店が集まり始め、迪化街は一大商業エリアとなりました。乾物や漢方薬などのお店は、今でも、迪化街の賑わいを語る上で欠かせない存在です。

また、このエリアにある美しいバロック建築の建物の多くが、100年以上の歴史を誇るもの。屋号が刻まれている建物も多く、裕福な商人たちの往時の繁栄ぶりに想いを馳せることができます。ぜひ建物にも注目してみてくださいね。

<迪化街>

  • 住所:台北市大同区迪化街
  • アクセス:(北端)MRT「大橋頭」から徒歩10分、(南端)MRT「北門」から徒歩6分
  • 営業時間:店舗によって異なる

近年では昔ながらのお店に交じって、歴史ある建物をリノベーションしたハイセンスで居心地のよいカフェが増えてきました。また、職人のこだわりがキラリと光る素敵な革製品店も、ここ迪化街エリアにあります。

 

2 ハイセンスなカフェでオリジナルの台湾茶を味わえる「迪化半日茶屋」

台北の迪化半日茶屋

「迪化半日茶屋(てきかはんにちちゃや/ディーホア バンリ― チャーウー)」は、台湾の老舗陶磁器メーカーである「陸寶LOHAS Pottery」が経営するカフェ。台北市政府が1992年に指定した「迪化街において優先的に保存されるべき歴史的建造物」の77棟のうちの1棟で営業中。店内には、台湾の若手作家の茶器と、台湾有数の茶どころである南投県で栽培されたオリジナルの台湾茶が並んでいます。ニュアンスカラーで統一されたおしゃれな茶缶は、自分用にもお土産にもおすすめですよ。

台北の迪化半日茶屋の店内

迪化街のメイン通りに面しているもののカフェは店舗の奥の方に位置しているので、街中の喧騒がまるで嘘のように静か。常に観光客で賑わっている迪化街の街中で、ほっと一息つける素敵な空間です。家具の配置や照明の色合いなど、こまやかな気遣いが行き届いているこちらのカフェで、じっくりとお茶を愉しんでみてください。

<迪化半日茶屋>

  • 住所:台北市大同区迪化街一段133号
  • アクセス: MRT「大橋頭」または「北門」から徒歩12分
  • 営業時間:9:30~18:00(火曜日休み)
  • URL:https://www.dihua-halfday.com/pages/halfday-tea-house

 

3 革製品の工房兼ショップでお気に入りの一品探し「塔可手工皮雕」

台北の塔可手工皮雕

「塔可手工皮雕(ターカー ショウゴン ピーディアオ)」は、迪化街の「職人巷(しょくにんこう/ジーレンシアン)」という路地裏に位置する革製品のお店。日本語を話す穏やかなおじいちゃんが黙々と制作に励む工房兼ショップでは、色も形もさまざまな皮製品が売られています。製品はどれも手作りの一点ものなので、心惹かれたら迷わず購入がおすすめ!

台北の塔可手工皮雕

店内には「ご自由にお取りください」と書かれたコーナーも。こちらのコーナーには革製品を作るときに切り落としたはぎれの革が置かれていて、台湾の形に丁寧に整えられたものもあります。職人さんの仕事の丁寧さとおもてなしを感じられるお店です。

2階の工房では事前予約制でレザークラフト体験もできます。

<塔可手工皮雕>

  • 住所:台北市大同区迪化街一段14巷22号
  • アクセス:MRT「北門」から徒歩8分
  • 営業時間:9:00〜18:00(日曜日のみ12:00~18:00)
  • URL:https://www.facebook.com/leather.pp

 

4 飛行機好きなお子さんにおすすめ! 大迫力の「飛機巷」

台北の飛機巷

台北の街中に位置する「台北松山空港」のすぐそばに、「飛機巷(フェイジーシアン)」と呼ばれる場所があります。ここは滑走路の西側にある小さな路地に展望スペースが設けられており、着陸直前の飛行機を真下から仰ぎ見ることができます。巨大な飛行機が頭上をかすめるように飛んでいく姿は、子供だけでなく大人も興奮してしまいます。

台北の飛機巷

ちなみにこの台北松山空港に離発着している便は、日本路線では羽田便のみ。なぜなら羽田便以外は台北松山空港ではなく桃園市にある台湾桃園国際空港に着陸するためです。台北松山空港にもたくさんの飛行機が来ていますが、日系の飛行機が見たい場合、着陸時刻を調べて見に行くのがおすすめです。

<飛機巷>

  • 住所:台北市中山区濱江街180巷
  • アクセス:台北松山空港からタクシーで7分

 

5 メイドイン台湾のかわいいお土産勢ぞろい! 「東門」

台北の東門

台湾モチーフのかわいいお土産を探すなら「東門(とうもん/ドンメン)」がおすすめ。特にMRT東門駅徒歩2分の「永康街6巷」は、わずか30メートル足らずの路地に、何軒もの雑貨屋さんがひしめく、雑貨の聖地なんです。

台北の東門

狭いエリアに密集しているため、お店をはしごして好みのアイテムを吟味しやすいのも嬉しいポイント。 台湾モチーフのコインケースやポストカード、マスキングテープにビールグラスまで。大人も子供も思わず「かわいい!」と声を上げてしまう雑貨が、きっとこのエリアで見つかりますよ。

台北の東門

<東門(永康街6巷)>

  • 住所:台北市大安区永康街6巷
  • アクセス:MRT「東門」から徒歩2分
  • 営業時間:店舗によって異なる

 

6 コンパクトながらも魅力満載! 「遼寧夜市」

遼寧夜市

台湾の街歩きといったらやはり夜市は外せません。MRT南京復興駅から徒歩5分という好立地に位置する「遼寧夜市(りょうねいよいち/リャオニンイエシー)」は、全長200メートルほどのコンパクトな夜市。ですがその魅力は、他の夜市に引けを取りません。

冬至や春節の風物詩である「湯圓(タンユェン:あん入りだんご)」の名店として30年の歴史を誇る「客家自製湯圓」や、2023年4月14日に発売された『BRUTUS』で台湾の観光地/店舗として6年ぶりに表紙を飾った「鵝肉城活海鮮」など、訪れるべきスポットが目白押し。

また距離が短いので子供の足でも負担なく回れる上に、食事後ホテルに戻りやすい立地なのも嬉しい。夜市の雰囲気は味わいたい、でも子供の生活リズムも気になるという方はぜひこちらの夜市へどうぞ。

<遼寧夜市>

  • 住所:台北市中山区遼寧街
  • アクセス:MRT「南京復興」から徒歩5分
  • 営業時間:16:00~21:00

 

7 台湾式朝ごはんを体験! 知る人ぞ知る名店「美珍豆漿早餐店」

台北の美珍豆漿早餐店

台湾では朝5時前から開いている「朝ごはん店」が街中の至る所にあります。せっかく台湾に来たなら、「朝ごはんを外で食べる」という台湾の文化を体験してみましょう!

台北の住宅街の中に位置し、地元の人たちの憩いの場である「樹徳公園」には、周囲に複数の朝ごはん店が建ち並び、朝の散歩と腹ごしらえに最適です。中でもおすすめは「美珍豆漿早餐店(メイジェン ドウジァン ザオツァンディエン)」。台湾の定番朝ごはんである「豆漿(ドウジァン:豆乳スープ)」「油条(ヨウティアオ:揚げパン)」「蛋餅(ダンビン:台湾式クレープ)」などを提供しているお店で、味はどれも折り紙付き。毎朝地元の人たちで賑わっています。どんなに忙しくてもにこやかにてきぱきと対応する女将の姿も素敵です。

公園に隣接しているのも嬉しいポイント。イートインもできますが、テイクアウトして子供を公園で遊ばせながら朝ごはんを頬張るのもおすすめです。

<美珍豆漿早餐店>

  • 住所:台北市大同区大龍街87巷
  • アクセス:MRT「民権西路」から徒歩9分
  • 営業時間:4:30~11:00(金曜定休)

 

近くて、おいしくて、街歩きも楽しい。そんな台湾が気になったあなた、次の旅行は是非台湾へ! お子さんの海外デビューにもおすすめなので、ぜひ家族で満喫してみてくださいね。

(※ 地名・店舗名については、中国語の読み方をカタカナで記載し、日本語の通称がある場合は日本語の読み方をひらがなで併記しています)

 

(文・写真 イチカワミナコ)

 

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