こんにちは。海外書き人クラブ会員の山木戸啓美です。2019年よりニューヨークに在住しています。本日は、海外移住に興味がある人からよく聞かれる質問、「海外でどうやって友達を作るの?」について、具体的な方法を8つご紹介させていただきます。
海外生活って、孤独に陥りやすいっていう話を聞いたことありませんか?
海外生活は、日本で培ってきた友人たちと離れ、言語・文化が違う環境で、誰も知り合いのいないところからスタートすることが多いので、孤独に陥りやすいのでは?と想像してしまいますよね。
でも、今は簡単にお友達を探せるツールがたくさんありますので、どんどん機会を活用してネットワーク(人脈)を広げていってください。その際には、複数のコミュニティ(グループ)に属することをオススメします! その方が何かと楽ですし、ストレスもたまらなくなるかと思いますよ。
①仕事仲間
これは、ごく一般的ですね。パートナーも現地で就職されるケースも多いですので、新しい職場の同僚としっかりとネットワークを築いて、コミュニティに参加してくださいね!
現地のスタッフが色々交流企画を考えてくれることもあります。パートナーの職場の同僚家族、自分の職場の同僚家族の交流もぜひ楽しんでください。
②ご近所
居住する地域によって、ご近所付き合いが盛んなエリアがありますので、その場合は、ぜひ参加してみてください。ニューヨークなど転勤族の多い都心エリアは、人の出入りが多いのでご近所付き合いが希薄なことが多いですが、比較的郊外の住宅街などはご近所付き合いがありますので、ぜひ交流を持ち、いざというときはお互い助け合いましょう。
これは地域によりますので、引っ越した地域がご近所付き合いがあまりなくても落ち込まないようにしましょう。あったらラッキー程度で。
③子供の学校、習い事、日本語補習校(ママ友)
お子さんがいる場合、ここも重要です。お子さんが海外生活を楽しく過ごせるためには、お母さんがコミュニティに溶け込んでいることが影響する場合があります。
学校のママ友だけがすべてではありません。習い事や日本語補習校(現地にある日系の学校が土曜日だけ日本のカリキュラムで授業をしてくれるプログラム)などもあります!
日本人だけでなく、海外の人とも仲良く慣れるチャンスです! ママの子供に対する思いや、教育への悩みは意外と世界共通です。共通の話題があると仲良くなりやすいのでぜひママ友を作ってください!
新しく引っ越してきた生徒のママさんはどの国の方も必死です。私も日本人のお母様から直筆のお手紙と連絡先をいただいたことが何度かあります。学校のネットワーク、日本人のネットワークなどに入れてあげました。最初は自分も助けてもらったのだから、助けを求められたら、今度は助けてあげる番ですね。
ここまでは割と昔からある話ですよね。
④Instagram/FacebookなどのSNS
もはや当たり前となったSNSでの海外在住者同士の交流。
海外移住が決まったら、情報収集のためにInstagramアカウントを新設しましょう(既にアカウントをお持ちの方はそれでもOK)。
ハッシュタグで「#アメリカ在住」と検索して、現地に既にいる海外在住者の過去の投稿など見てみましょう! 名前出し・顔出ししていないアカウントがほとんどですが(トラブルも多いため、ご自身のアカウントも名前出し・顔出ししないことをオススメします)、プロフィール欄に「◯年◯月から◯◯在住」「仕事は◯◯」などの情報がありますので、ご自身に似たような境遇の方やお住まいが近い方にDM送るのもアリです。
ただDM送るときは相手を怖がらせないように、本名や簡単なプロフィールを伝えましょう。私はこのインスタ経由でかなりの方と友達になれて、今でも仲良しです。日本人美容師さんやヨガ教室もインスタ経由で見つけました!
Facebookグループも大いに活用できます! 例えば出身大学の在米コミュニティとか、ママの集まりとか、MBA保持者の会とか、目的別にグループが結構あります。
不思議なことに自分と境遇の近い人とは、人種関係なく仲良くなれるものです。居住予定のご近所コミュニティ・進学予定の学校PTAのグループなどもありますので、ぜひグループに入って情報を集めましょう!
このSNS活用で昔より随分と海外移住の事前準備、移住後の友達作りなどがしやすくなっています。テクノロジーを駆使しましょう!
⑤習い事や語学学校のコミュニティ
パートナーの転勤・移住で海外に来たけど、自分自身は仕事もしないし、子供もいないし、SNSで相手にDM送るなんて怖い! そんな方にも有益なネットワーキングの場があります。
例えば習い事です。人気の習い事としてお料理教室、アイシングクッキー教室、テーブルコーディネートレッスン、ヨガ教室など、交流の場がたくさんあります。予約もネットでできるものが多いのです。あまり興味がなくても一度くらい参加しても良いかもしれません。
また語学学校もあります。特に非英語圏で生活する方は、使用言語が英語以外になりますので、語学学校に通う可能性もあると思います。
語学学校の見つけ方としては、パートナーの会社から紹介される、地域の図書館の語学プログラム、大学の語学講座などです。
またアプリでLanguage Exchangeパートナーを探せるものもあります。これはオンラインでも受講できるものも多く、パートナーはあなたの学びたい言語のネイティブで、かつ日本語を学びたい人なので、共通の話題が見つけやすいでしょう。
私は語学学校に通った経験がないのですが、私の友人は参加している生徒みんなが言語学習者なので、コミュニケーションが難しかったと言う人や、ラッキーなことに趣味が一緒で盛り上がって、仲良くなれたという人もいます。自分に合う友人は言語関係なく、最初からフィーリングで分かり合えるものだったりします。一回で挫折せず色んなコミュニティに参加して、合う場所、友人を見つけてくださいね(ちなみにLanguage Exchangeパートナー同士で結婚したとか、友人になったとか、何かと成約率が高いです!)。
⑥地域ボランティア
私の友人の中で、海外に住んで早5年、友人は日本人ばかりで、外国人の友人はいないという人もいます。なかなか珍しいケースですが、やはり海外に居るなら、言語力向上のためにも、外国人の友達が欲しいよ〜と思うでしょう。
でもSNSだと変な人だったらどうしようと思うでしょうし、居住エリアが日本人ばかりで、学校も日本人コミュニティが大きすぎて、実は外国人と知り合えないという人も多いのです(別に日本人の友人と居て、楽しければそれも良しと思いますけどね!)。
ちょっと気分転換してみたくなったら、ボランティア活動などに参加してみてはいかがでしょうか? 海外ではボランティア活動が盛んです。地域のお掃除ボランティアから、動物愛護ボランティア、障がい者支援、ホームレス支援など、多種多様にあります。“volunteer ◯◯(居住エリア)“で検索すれば、現地のNPOなどが出てきます。ボランティア活動は海外ではぜひ経験しておきたいですね。
⑦オンラインサロン
これは今っぽいですね。
オンラインサロンは、サロンオーナーと言われる方が運営しているサークルのようなものです。ビジネス向け、交流、趣味、海外在住者など目的別に芸能人をはじめ企業の人から個人の人まで、オンラインサロンオーナーとしてオンラインサロンを開設しています。DMMなどオンラインサロンのプラットフォームになっていて、検索できるサイトもあります。
日本在住者が集まりそうですが、意外と海外在住の日本人も多く、お友達になりやすいです。私も某有名人がサロンオーナーのオンラインサロンに入っています。ご近所さんも見つけることができ、世界中に友人が増えました。個人の方でも、仲間とオンラインサロンを立ち上げることもできます。サロン運営も楽しそうですね!
⑧(意外と盲点)会社の同僚、学生時代の旧友
意外といます(笑)。居住国が決まったら、ご自身の旧友や会社の方を脳内検索してください。また、色んな人に海外に行くことを告げると、「そういえばあの子もアメリカの◯州にいたよね?」みたいな話になって、どんどん旧友が発掘されます(笑)。不思議なことに旧友って何年経っても、すぐにまた昔みたいに話せるんですよね。
海外に住んでいると、日本では出会えなかったタイプの方に巡り会えることがあります。貴重な経験ですが、人によってはトラブルもあります。トラブルがあった場合は、あまり思い悩まず、気持ちを切り替えて別の友人を探すなどしましょう。
そういった意味でも1つだけのコミュニティにいるのではなく、複数のコミュニティに参加していろいろな方と交流を深めてくださいね。
また、あなたに合う人が日本人とは限りません。視野を広げて、お友達を作っていきましょう!
(文/山木戸啓美)