【元インド在住ライター直伝】女子にも教育を! インドの「無償私立校」のチャレンジ

インドの7人姉妹

13億以上の人口を抱える大国インド。そこにはまだまだ貧困家庭が多くあります。

今回はそんなインドで「貧困層家庭の女子」のために設立された無償の私立女子校「フィオール・ディ・ロト・スクール・インディア」の活動に関して報告したいと思います。

こんにちは。海外書き人クラブ会員で元インド在住の溝内美菜です。

私自身もじつは2017年12月まで約2年半、インドの北西部ラジャスタン州のプシュカルに住み、この「フィオール・ディ・ロト・スクール・インディア」でボランティア活動をしてきました。

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なぜ「女子校」なのか

インドの5人姉妹

インドでは、息子が将来両親の面倒を見るという文化があるため、子供には男子がいなければならないという「息子信仰」が強いです。自立して生活できるだけの年金や老人ホームなどの仕組みも、この小さな町にはないので、地元の人達にとっては当たり前の概念でもあります。

ですので、男の子が生まれるまで子供を作る家族も多く、4姉妹や5姉妹の家族も珍しくありません。

そして、生まれた子供たちを学校に送りたくとも経済的に難しい家族が多く、もし、このような家族にあとから男の子が生まれても、先に学校へ行かせてもらえるのはその男子なのです。

 

イタリア人女性の篤志家が立ち上げた無償の私立女子校

創始者のマラ・サンドリ氏と生徒たち

創始者のマラ・サンドリ氏と生徒たち

そうした環境の中、「女子にも教育を」と始められたのが、学費無料の私立女子校「フィオール・ディ・ロト・スクール・インディア」です。

イタリア人女性の篤志家Mara Sandri氏により2003年に生徒数42人で立ち上げられ、2018年現在生徒数は556人にまでなりました。

子供たちの学費、スクールバス代は無料。そればかりか給食・制服・通学かばん・靴・靴下・教科書・文房具など、すべてが無料で子供たちに支給されます。

これらにかかる費用は、世界中からの寄付金でまかなわれています。

 

子供たちに快適な環境で勉学に励んでもらいたい!

生徒たちに折り紙を教える筆者

生徒たちに折り紙を教える筆者

各国からの寄付金にて運営している学校ですが、備品購入までは手が回っていないというのが現状です。

プシュカルは、酷暑期には45度を超えることもある地域ですが、現在、教室には天井に備え付けの扇風機がひとつあるだけで、扇風機の下に座っている生徒にのみ風が来るような状況です。

そこで教室内の空気が循環されるよう、教室の壁の左右に1台ずつ壁掛け扇風機を設置したいのです。

その他、黒板からホワイトボードへ変更など、備品を購入したいものはいくつかあります

 

備品購入の実現のため、ご支援募集中

インドの女子校の校舎

現在、クラウドファンディングにて備品購入に必要な資金のご支援の呼びかけをしております。

今回皆さまにいただいたご支援で、学校で必要とされている備品を購入し、新学期の始業式である7月13日に合わせて私が現地に渡航して、日本の皆様からのサポートとして生徒たちに報告する計画です。

 

クラウドファンディングによるご支援募集のページは、こちらになります。

タイトルは「556人が通う、インドの女子校。貧困の中から自立への一歩を!」

https://readyfor.jp/projects/16643

 

子供たちが勉強に集中できる環境を提供することにより、学力アップにつながり、将来、女の子たちが自立できる環境をつくる手助けができると考えます。

インドの女性の自立につながる支援として、この学校のように貧困層の女の子たちにも教育が行き渡るような場所の必要性を感じております。ご支援は2018年6月29日(金)23時まで受け付けております。

どうぞ皆様のご支援・ご賛同をよろしくお願いいたします。

【文・写真 溝内美菜】



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