イタリアでインパクトのあるお土産を選びたい！ そんなときにおすすめなのが高速道路のサービスエリアにあたる「AUTOGRILL」。今回は、イタリア在住の海外書き人クラブ会員・ロマーノ尚美が、ミラノ市内からタクシーでも行けるイタリア最大規模のAUTOGRILLで見つけた、おすすめ土産を5つ紹介します。
イタリア版サービスエリア・AUTOGRILLとは
高速道路が発達しているヨーロッパ。風光明媚で食べ物がおいしいイタリアには、フランス・オランダ・ドイツなどから観光客が長距離ドライブしてやってきます。そんな彼らの憩いの場所が、イタリア版サービスエリア「AUTOGRILL」。食事や休憩のためのレストランがあるほか、観光客をターゲットにした、地域色の濃いお土産が充実しています。
「高速道路なんて、レンタカーを借りなきゃ行けないよ」と思われるかもしれませんが、ご安心を。
今回筆者が向かったAUTOGRILLは、ミラノから高速道路に入ってすぐのVILLORESI EST。イタリアで最も美しいAUTOGRILLと言われている大型のサービスエリアですが、ミラノ中心からたった20km、タクシーで行ける距離です。
AUTOGRILLで見つけたおすすめお土産5選
AUTOGRILLのお土産の特徴は、とにかく大きい商品が多いこと。オランダやドイツからやってくる大家族がメインターゲットなのかもしれません。日本に持って帰るにはスーツケースがもう一個必要かも、と悩む商品もありますが、インパクト狙いなら間違いなし！小ぶりのお土産も、イタリアらしいユーモアに溢れたものが見つけられます。
ここからは、筆者がAUTOGRILL、VILLORESI ESTで見つけたおすすめのお土産を5つ紹介します。
１．インパクトは最大級！ご当地名＆デザイン入り、特大チュッパチャプス
スペインが発祥のロリポップキャンディー「チュッパチャプス(chupa chups)」。日本でも販売されているので珍しくありませんが、こんなお土産バージョンはどうでしょう。ミラノ、ローマ、フィレンツェ、ベネチアの都市名と町のシンボルがデザインされた「スーパーシティーズ」と呼ばれる限定版です。
自分の顔ぐらいある特大チュッパチャプスを前に「どうやって舐めるんだろう」という疑問がよぎりますが、そこはご心配なく。パッケージの中には通常サイズのキャンディーが20個入っています。【2023年8月の価格：14.90ユーロ】
２．くすっと笑えるイタリア語のメッセージ入り、エスプレッソカップ
イタリア人の生活と切っても切れない飲み物、エスプレッソ。蒸気で圧力をかけて抽出した濃い味のコーヒーは、20世紀初めにミラノで発明されたとか。最初は苦いと感じても、その後に口の中に広がる芳香に病みつきになってしまう旅行者も多いのではないでしょうか。
そんなエスプレッソ愛好家に送りたいのが、イタリア語のメッセージ入りのエスプレッソカップ。「俺の母ちゃんナンバーワン(LA MIA MAMMA E’ LA NR.1)」「俺ってカッコよすぎる、俺みたいなやつはいないぜ(SONO TROPPO FIGO NESSUNO E’ COME ME)」など、ちょっとくすっと笑えるメッセージもあれば、「人生はエスプレッソコーヒーと魔法の組み合わせ(LA VITA E’ UNA COMBINAZIONE DI CAFFE’ E MAGIA)」といった、コーヒーにちなんだメッセージが入っているものもあります。【2023年8月の価格：6.99ユーロ(ソーサー別）】
３．たくさんあって決められない！あれもこれも欲しい、パスタパッケージ
イタリア料理といえばパスタ。AUTOGRILLのお土産用パスタは、種類も大きさも形もさまざまですが、とにかくパッケージに工夫が凝らされているのが特徴。
1週間毎日食べられるように7種類のパスタが入っていたり、パスタの形と絡み具合のいいソースがセットになっていたり、お土産用の小ぶりのバッグに入っていたり。あれも欲しい、これも欲しいと心をくすぐられます。
高さや幅が全体的に大きめですが、スーツケースに余裕があったら全部買って帰りたい！
【2023年8月の価格：6.99～14.90ユーロ】
４．あなたは白派？赤派？飲み比べが楽しいワインセット
旅行中においしいワインをたくさん飲んだけど、いざお土産となると決められない。そんな方におすすめなのが、AUTOGRILLのワインセット。「イタリア白ワイン」「イタリア赤ワイン」「トスカーナワイン」など、テーマ別に3本のワインがセットで販売されています。パッケージの「いかにも」感は、もちろんお土産にも最適です。
【2023年8月の価格：12.90ユーロ】
５．小ぶり土産の定番、変わり種マグネット
「スーツケースに余裕がないけど、お土産は買わなくちゃ」というときの強い味方はマグネット。筆者の実家の冷蔵庫は、お土産のマグネットがギャラリー状態になっています。
とはいえ、観光名所の建物に町の名前が入ったマグネットもそろそろ飽きたな、と思っていたときに見つけたのがこちら。スーパーマーケットで売っているイタリアの食品・日用品のミニチュアマグネットです。
砂糖やハンバーグ、リモンチェッロや揚げ油、はたまた重曹やオーブンペーパーまで。ずらっと並んだマグネットは、まさにスーパーの棚の縮小版。見ているだけで楽しくなります。
【2023年8月の価格：5.50ユーロ】
ワクワクがいっぱい、AUTOGRILLに行ってみよう！
イタリア版サービスエリアAUTOGRILL、興味が湧いた方も多いのではないでしょうか。
ご紹介した5つ以外にも、変わった風味のオリーブオイルやイタリア独特の食後酒、缶のデザインがイタリアらしいクッキーなど、いろいろなお土産が揃っています。目移りして決められない！と嬉しい悲鳴をあげながら探すのも、旅の楽しみの一つですよね。
高速道路沿いにあるAUTOGRILLはレンタカーで旅行しない限り立ち寄る機会がない場所ですが、敢えて行ってみる価値は十分にあります。
AUTOGRILLのサイト（英語）から最寄りのAUTOGRILLが探せますので、旅先で立ち寄れるところがないかどうか、ぜひ探してみてください。
（文・写真（トップ画像を除く）ロマーノ尚美）