【オーストラリア在住ライター直伝】絶景のゴールドコースト世界遺産を歩く! ツインフォールスサーキットの5つの楽しみ(オーストラリアアウトドア部)

ツインフォールスサーキット

日本でトレッキングという登山。つまり低いところから高いところ、特に頂上を目指して登るピークハントがメインですよね。
オーストラリアにはピークハントではないトレッキングコースもたくさんあります。ピークハントの習性が身に沁みついている我々日本人からしたら、「なんだか物足りないなあ」というところもあるのですが、「これはすごいっ」と感激する場所もたくさんあります。今日はその一つ、「ツインフォールスサーキット」(Twin Falls circuit)を紹介します。世界遺産「オーストラリアのゴンドワナ多雨林群」の一部です。

こんにちは。海外書き人クラブ所属、オーストラリアアウトドア部のユッキーです。
ゴールドコーストの内陸部、通称「ゴールドコーストヒンターランド」と呼ばれるエリアには大小4つの国立公園があります。その中の一つスプリングブルック国立公園(Springbrook National Park)の代表的なブッシュウォーキング(トレッキング)コースが今回の「ツインフォールスサーキット」です。

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ツインフォールスサーキットの概要


Springbrook Road沿いにあり、ブリスベンの中心部からだと車で約1時間半、 ゴールドコーストのサーファーズ・パラダイスからだと 約55分かかります。
「サーキット」の名の通り周遊コースです。ザッと紹介すると断崖絶壁にある滝の上からスタートしてぐん下り、2つの滝をくぐってからまたスタート地点に戻ってきます。距離と所要時間は公式発表で4キロ、2時間。日本の登山だと標準タイムの8割くらいの所要時間(つまり標準タイム5時間のコースだと4時間)でクリアする「やや健脚」の私ですが、オーストラリアでもだいたい標準タイムの2割引きくらいの時間がかかります。

タランバナピクニックエリアの看板
出発地点はこの Tallanbana Picnic AreaとCanyon Lookoutの2箇所あります。 Tallanbana Picnic Areaからだと周遊コースに出るまで100メートルほど歩くけど、Canyon Lookoutだと駐車スペースのすぐ横がコースで、最初にツインフォールスの上部が見えて「おおっ、あの下をくぐるのね」とわかるので、そちらのほうがオススメです。

上から見たツインフォールズ

こんな感じですね。
ただしCanyon Lookoutにもコース上にもトイレはないので、そこからスタートする場合は1キロ強手前にあるビジターセンターで済ませておくといいでしょう。Tallanbana Picnic Areaにはトイレがあります。
周遊コースなので時計回りでも反時計回りでも行けるのですが、反時計回りにしましょう。というのは反時計回りでスタートしてしばらくするとものすごい段数の階段を下るのですが、最後にこれを登ってフィニッシュするのは大変だからです。

1 ユニークなトレッキングコース

しばらくは崖の縁を歩きます。その後は降りたり登ったりなのですが、すぐに先ほど書いた階段に出ます。写真を撮っていなくてすみません。

階段を降り切るとなかなかおもしろいトレッキングコースになります。
岩の下をくぐったり……。

ツインフォールサーキット
こんな不思議な空間を通ったり……。

ツインフォールサーキット
やがて右手にこんな景色が見えてきたら、すぐに最初の目的地であるツインフォールスが現れるはずです。

ツインフォールサーキット

2 ツインフォールスの下をくぐる

ツインフォール

このツインフォールス、滝の下をこんな風にくぐるのがトレッキングコースの一部になっています。私が行ったときはいずれも大した水量はなかったのですが、それでもなかなか迫力がありました。さらに迫力ある姿を見たり、下を通ったりしたいときは、すべての滝同様、大雨の直後に行くのがいいでしょう。

ツインフォールサーキット

ツインフォール

もちろんくぐるだけでなく、外側から滝を眺めるのもなかなかいいものです。

サンドウィッチ
で、お弁当はここにするのがいいかと思います。この日のメニューはショルダーハムとじゃーるスパークチーズとストロベリージャムのサンドウィッチです。

ちなみにオーストラリアの国立公園では指定されたバーベキューエリア以外では火気厳禁ですので、ここで「バーナーでラーメンを調理」などはNGです。アルコールもバーベキューエリア以外では禁止されています。
ちなみにこの滝壺、水遊びも楽しめるとのことです。で、トライしようとしたのですが、私が訪れたのはいずれも秋の終わりか冬。標高もたぶん1000メートル近いので、水は痛いほどの冷たさ。寒中水泳どころの騒ぎでなく諦めました。今度は夏に来ようっと。

3 天然のひさしの下や木の洞で昔のアボリジニの生活に思いをはせる

ツインフォールサーキットの洞穴

もう一つの滝に行くまでの間、「Cave」というサインがあったので脇道に入ると、こんなところに着きました。「Cave」というと「洞穴」だと思ってしまいますが、こういうのもオーストラリアでは「Cave」と呼びます。

ツインフォールサーキットの木の洞
他にもこんな木の洞があったりして……。モデル氏曰く、「あったかいっていうより暑いくらい」だそうです。
ちなみにオーストラリアの先住民族であるアボリジニたちは、ヨーロッパ人の入植まで農耕をせずに狩猟採集生活を送っていたことや、文字を持たなかったことなどの特徴で知られていますが、じつは「家屋」もなく洞穴を転々としていたのも特徴です。これらはこんなところで暮らしていたんでしょうね。

4 ブラックフェローフォールの下をくぐる

ブラックフェローフォール

そして二つ目の滝、ブラックフェローフォール(Blackfellow Falls)にたどり着きます。ツインフォールスと比べると落差はないのですがその分、水が身近に感じられます。

ブラックフェローフォール

ブラックフェローフォール

……「濡れやすい」とも言えますが。
この先はしばらくかなりの坂道です。とはいえ階段を上がるほどではないので、やはり反時計回りにして正解です。そしてしばらくすると……。

5 橋からの雄大な景色を楽しむ

ツインフォールスサーキット

こんな橋が出てきます。雄大な景色です。モデルになってくれたカップル、ロマンティックでいいですね。

ツインフォールスサーキット

一方、こちらのモデル氏はぼっちくんのさびしさが漂いますが……。よく考えたら私が写真を撮っているから、彼がぼっちなのでした。……私が加わっても野郎だけの「ふたりぼっち」なのですが。
さて、ここから先はたいした登りではないです。断崖絶壁の端を通るコースですが、オーストラリアには珍しく柵があって安心です。ただそうした地形なので風が強いこともあります。ご注意を。

このコース全体の注意点を挙げると、夏にはヒル(leech)がいるようですので、しっかり対策を立てたほうがいいと思います。

たのしいアウトドア生活をお過ごしくださいっ。

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【文:海外書き人クラブ ユッキー】

(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)



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