ブルガリアの古都「ヴェリコ・タルノヴォ」のおすすめ観光5選

ヴェリコ・タルノヴォ

はじめましてトルコのイスタンブール在住の、海外書き人クラブ会員の石井宏樹です。今回はブルガリアの古都ヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Tarnovo)のおすすめ観光5選をお伝えします。

ブルガリア北部のヴェリコ・タルノヴォは中世のブルガリア帝国の首都で、日本で言えば京都のような都市です。日本に身近なところでは相撲の琴欧州の出身地としても知られます。美食の街として知られ、ルーマニアからたくさんのグルメ目的の観光客がやってくるとか。トルコでも有名なブルガリアの観光地です。
山の景色

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

(ツレヴェツ要塞からヴェリコ・タルノヴォ市街地を望む・筆者)

ヴェリコ・タルノヴォはブルガリアの首都ソフィアから見ると北東、どちらかというと北隣のルーマニアとの国境の街であるルセ(RousseもしくはRusse)に近い街です。

トルコ国境からバルカン山脈を超えて北に向かうとやがて開けた渓谷が見えてきます。さながら小さなグランドキャニオンといった感じでテンションが上がります。タルノヴォはヤントラ川がS字フックを繋ぎ合わせたように蛇行していて、河岸も深く侵食されています。ヤントラ川のカーブを貫くようにトンネルや高架橋が通っているので、とても複雑な3次元構造をした都市です。

タルノヴォの中心部には中洲のようになったスヴェタ・ゴラの丘があります。このスヴェタ・ゴラの丘にはアッセン王朝記念碑や国立博物館があり、この丘から対岸を見渡すと、崖に沿って白壁に朱色の屋根の伝統家屋がびっしりと並んでおり、壮観です。4月の早朝にハイキングをすると、朝の山と川の織りなす清涼な空気とツツジのような花がとてもよい雰囲気を出していました。
山の上の建物

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

(ヤントラ川の中洲であるスヴェタ・ゴラの丘にはアッセン王朝記念碑と国立博物館が見える・筆者)

橋を通っている道路

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。
(スヴェタ・ゴラの丘にある国立博物館へ向かう・筆者)

この街のランドマークはツレヴェツ要塞です。要塞の入り口は狭い尾根の上に作られており、落ちたら真っ逆さまです。これは日本のような見世城ではありません。外敵からの防衛を目的とした歴とした軍事要塞であったことがすぐに分かります。したがって、要塞の内部はあまり観光客や訪問者向けにはなっておらず、天然の要害の上に作られた要塞を登っていくことになります。

要塞の頂上には聖キリスト昇天教会があります。教会内部の壁面に書かれた宗教画を見ると、メキシコの壁画運動とも通じるものを感じます。昇天教会からはタルノヴォのパノラマを一望することができます。春先には新緑の中に静かに佇むタルノヴォの街の様子を楽しむことができます。

修道院 ブルガリア正教の世界を満喫!
またタルノヴォは第二次ブルガリア王国の首都だったこともあり、ブルガリアの宗教文化の中心でした。ブルガリア人の宗教はキリスト教(ギリシャ正教)です。ツレヴェツ城の城門脇の坂を降りていくと、古い名前もない橋があるのですが、よい雰囲気を出しています。周りには聖40殉教者教会、聖ディミタル教会、聖ペタル・パヴェル教会などがあります。
石の橋

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。
草の上にある建物

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

(ツレヴェツ要塞の近くで散歩 古い橋や教会)

でもこの街の本当に有名な修道院は市内ではなくて、郊外にあります。

特に有名なのは近郊のアルバナシ村(タルノヴォの北東)の生誕教会です。アルバナシの修道院は建物の作りはバルカン半島でよく見られる民家風ですが、屋根の上に十字架が乗っており、キリスト教会であることがわかります。かわいらしい修道院ですが、狭い通路にびっしりと描かれたフレスコ画は壮観です。フレスコ画をすぐ目の前で見ることができ、壁際のスタシディアという礼拝用の椅子に座ってみることができます。ブルガリアのキリスト教はギリシャ正教に属するので、セルビアやイスタンブールの教会とも同じ様式ですが、まるで洞窟のような石造りの教会は冒険している感があります。この教会は保存状態がよいので、タルノヴォからのハイキングに最適です(修道院内は写真撮影禁止でした)。

(アルバナシ/生誕教会の入口)

石の塔

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。
(アルバナシの生誕教会)

また、村の一番東側の丘の上にあるリャスコヴェツ修道院(Lyaskovets)もおすすめです。この修道院は崖際に立っていて、東隣のリャスコヴェツ市街を望むことができます。観光地から外れたブルガリアの普通の都市の姿を見ることができるのが、とても新鮮で、旅情も募ります。

プレオブラジェニエ「主の変容」修道院は、とても哲学的な名前で、なんだか自分も変身してしまいそうです。少し寒々しい長い坂を登っていくと、坂の先に修道院の姿が見えてきます。山門をくぐると、正面に教会の本堂と、その外壁に描かれた荘重なレリーフが姿を表します。ピンクの外壁を見るとかわいらしいようにも見えますが、中に入ると、濃密な宗教的世界観の中に引き込まれます。(内部は写真撮影禁止)入場料は4レフ(1レフ=約100円)だったと思います。修道院内には管理者の家族が住んでおり、住職が住んでいる日本のお寺のような雰囲気がするのもよかったですね。

プレオブラジェニエ修道院の壁画

プレオブラジェニエ修道院の反対側の崖の淵にももう一つ別の修道院があります。アルバナシ方面から採掘場の横の未包装の道を登っていった先にあるのが、Holy Trinity Patriarchal Monastery(聖三位一体総主教修道院)です。教会敷地の入り口には木製の十字架が立っていて、軽井沢のロッジのような爽やかな感じ、教会の入り口前の手水場も素朴な感じで、熊野古道とギリシャ正教の世界が重なったような荘厳な印象を感じます。正門に貼り付けられた案内をグーグル翻訳で読み取ると、残念ながら現在は非公開らしく、門は閉じられていました。しかし、高地なのでギリシャのアトス山を彷彿とさせるような雰囲気があり、私はとても好きでした。

木の台の上にある岩

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。
(Holy Trinity Patriarchal Monastery・筆者)

このようにヴェリコ・タルノヴォは歴史、自然、宗教が融合し、現在と過去が交差するとても魅力的な都市です。ブルガリア人はちょっと恥ずかしがりだけれども、頑張って話しかければ英語でも必ず答えてくれます。
ブルガリアと言ったら首都のソフィア周辺のリラの僧院などの方が有名かもしれませんが、ヴェリコ・タルノヴォは王国時代の華やかな雰囲気と、ゆっくりとした時間の流れを感じられる魅力的なデスティネーションです。
以上、ブルガリアの古都ヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Tarnovo)のおすすめ観光5選でした。

(文・写真 石井宏樹)

コメントを残す

*