【海外在住ライター直伝】世界8ヵ国のガス事情

マレーシアのガスボンベ搬送のトラック

世界のインフラ事情を伝える調べるシリーズの第4弾は「ガス事情」。各国からネタをもらって驚いたのが、「都市ガスがあるっていうのは当たり前ではない」ということです。むしろ発展途上国を中心にない国がほとんどでした。ただ気になって調べてみたら、日本でも都市ガスが普及しているのは大都市が中心で、全国的な普及率は60パーセント程度だそうです。

こんにちは。海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。

ではまず「ガスはプロパン」という国々から見てみましょう。

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1 タヒチ

ガスは、プロパンガスです。

(浜口幸喜)

 

2 フィリピン

マニラ:フィリピンに都市ガスはまだ存在せず、プロパンのみ。

サマール島:火力はプロパンもあるが、まだ基本は「炭」

(Okada M. A.)

 

3 カンボジア

ガスは基本的にはプロパンガスを利用しますが、家庭によっては、カセットコンロで代用します。またガス自体を使用せず、炭と薪を七輪を使って調理する家庭も多くあります。プロパンガスはガス屋さんに電話すると、お兄さんがバイクの後ろにタンクを乗せて、ゴムバンドで括っただけの状態で運んで来てくれます。
(青山直子)

カンボジアのガスコンロ

プロパンガスのガスコンロ

カンボジアの七輪

七輪が大活躍

 

アウトドア好きな人間にとっては炭とか七輪での調理と聞くと、それはそれで贅沢な気もしますが……やはり毎日では大変でしょうね。

まあ、プロパンガスがあれば問題ないのかなあと思いますが、そうでもないようです。

 

4 インド

キッチンのコンロはプロパンガスで、ガス欠になるとだんだん火力が弱まり、線香花火のように消えてしまいます。どうりでどの家庭も最低2個は圧力鍋があるはずです。悠長にガスを使って調理ができる環境ではないので、圧力鍋は強い味方です。

(パッハー眞理)

 

5 マレーシア

マレーシアのガスボンベ搬送のトラック

都市ガスもありますが、日本人居住者が多い首都圏の高層マンションでは、プロパンガスかIHコンロの利用が主流です。

プロパンガスの場合、ボンベのガスがなくなると、前触れもなく突然火が消えるため、なくなりそうな時期を気にしながら使わないと、調理の途中で立ち往生することになります。

ボンベの交換はマンション内または近くの業者に頼みますが、すぐに連絡がつかないときもあるので、カセットコンロを用意している家庭が少なくありません。

使用頻度やボンベの容量にもよりますが、ボンベは2~3か月に1回の交換で、1本800~900円程度かかっています。

(森純)

 

カセットコンロは「鍋専用」だと想いがちですが、確かに「緊急用」としても便利ですね。

さて、次は「キッチンのコンロがガスではない(こともある)」という国々です。

 

6 オーストラリア

電力のレンジ

電力のレンジ。プレートが温まるだけで、火は出ないです、当然。

日本のキッチンにはガスレンジがつきものですが、オーストラリアではむしろ少数派。代わりにあるのが「電力レンジ」です。フライパンも鍋もこれで熱します。というのは、そもそもいわゆる都市ガスが通っているところが都市部でも少ないからです。

ところがこの電力レンジ、非常に非力でなかなか熱くならず、炒め物にはあまり向いていません。日本人を含むアジア系の家庭は炒め物をつくることが多いので、プロパンガスを導入して、レンジもガス用のものに入れ替えているところもあります。

オーストラリアに暮らし始めて初めて借りた家は、電力レンジでした(そんなこと思ってもみなかったので、きちんとチェックしなかった)。それに懲りて、家を買うときは「ガスレンジがある」を第一条件にしました。

(柳沢有紀夫)

 

7 香港

キッチンのコンロはガスと電気の両方。シャワーとキッチンのお湯はガスヒーター。

(りんみゆき)

 

8 オーストリア

キッチンのコンロは電気が多いですが、田舎の家では薪と併用している所もあります。

(バレンタ愛)

 

カセットコンロどころか薪を使っている国々あり……。ガスが普通に使える日本の生活は、やはり世界的に見てものすごく恵まれているのだなあと改めて思いました。

以上、世界8ヵ国のガス事情でした。

 

※「世界各国のインフラ事情」シリーズは下記の通りです。

 

【構成・柳沢有紀夫】

(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)



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