【海外在住ライター直伝】世界11ヵ国の電力事情

自家発電機

日本とは全然違う世界のインフラ事情を伝えるシリーズ。「水道水」「郵便」に続いて、「電力事情」をお届けします。

こんにちは。海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。

発展途上国を中心に多い悩みが、頻発する「停電」。理由は雨季の雷が多いようですが、それ以外にも様々です。

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1 カンボジア

シェムリアップでは、停電は頻繁に起こります。10分程度の短いものから、半日や終日、時には数日間に及ぶ長いものもあります。「トラックが追突し電柱が倒れた」「強風により電線が切れた」「発電所の機械が壊れた」というアクシデント系から、「地区毎に電線整備をする」「イベント時の街燈電飾に電気を使うので」という計画系(?)の停電など理由は様々です。計画停電とは言え、事前の公のお知らせは特になく、SNSなどでの口コミが主な情報源となっています。

青山直子

 

2 タイ

電線を走るリス

外出中に、ボン!という音がして、電線の変圧器が爆発した瞬間を目撃したことがあります。直後に付近が停電になり、ちょっとした騒ぎになりました。このときの原因はわかりませんが、ときどき野生のリスが迷い込んで、電気トラブルの原因になるという、かわいそうな話を聞きました。

タイは電気代が結構かかります。在宅時間や家の間取りにもよりますが、周りに聞いた範囲では、およそ月1万円前後のようで、最高で5万円を払っているという知人もいます。

年間を通じて暑い熱帯にあるため、冷房なしではいられないというのが理由のひとつ。

日本人が多く住む高層マンションでは、火災防止のためにガスが禁止されているところが多く、IHコンロを使っているために電気の使用量が増えるという事情もあります。

(森純)

e)添付写真 電線を走るリス_タイ

 

3 マレーシア

電気はおおむね安定していますが、雨季には暴風雨が起きたり落雷が多いため、その影響で停電することがときどきあります。

また、電気製品の不良や工事の不備がままあり、漏電による火災や感電事故があるようなので、注意が必要です。

最高気温が29~31℃の熱帯にあるため、通年冷房を使うことと、地域によっては電気料金そのものが高いようです。わたしの場合は、2部屋+居間+台所の間取りのマンションで、毎月8千円ほどの電気代を払っています。

(森純)

 

4 タヒチ

メインランドのタヒチ島では、ほとんど停電はありません。10年くらい前までは、たまにありましたが……。

ツアモツ諸島の島ですと、停電はしょっちゅうあります。ランギロア島は24時間電気がありますが、他のツアモツ諸島の島ですと、一般家庭は、朝8時~夜9時くらいまでしか電気はありません。ホテルは自家発電なので24時間あります。

(浜口幸喜)

 

5 フィリピン

マニラ:ちょっとした大雨や雷などがあると、すぐに停電する。台風の時は長期の停電が常。洪水被害が大変だった台風「オンドイ」の時は3日間停電した。大きな停電では信号機も停電するので大変。ブレーカーが飛ぶよりも、電柱に取り付けてあるトランスが良く大きな音をたてて飛んでいる。
サマール島:電気はようやく最近普及しだしたところ。電気は来たのはよいが、配電盤が買えないので電気が引けない家も多い

(Okada M. A.)

 

6 グアテマラ

5月から10月の雨季は停電シーズンでもあります。特に雨季の最初の頃は雨が降り、雷が鳴り出すと停電になることがままあります。瞬間のものから数分、数時間に及ぶものまであるため、グアテマラシティの高級住宅やアパート(日本風に言えばマンション)では自家発電機を備えているところも多くあります。

私の住むアパートには自家発電機がありません。停電になると送水ポンプが作動しないので断水となり、オール電化なキッチンなので料理をすることも不可能。ろうそくの炎の下、ラジオや携帯でニュースをチェックしながら電気が復旧するのを待つしかなく、夕食前だととても悲惨なことになるのであります。

(草野あずき)

 

7 インド

自家発電機

停電は日常茶飯事のこと。多くの外国人は自家発電装置のあるフラット(マンション)に住んでいます

裕福な家庭には自家発電装置がありますが、それはかなり高い(通常100万円くらいはする)上に、燃料のディーゼルも非常に高いので、かなり裕福な家庭しか買えません。

電力事情が悪いため電圧が大きく上下し、エアコンや冷蔵庫の家電の故障の原因となります。せっかく電気式のオーブンでケーキを焼いてもタイマーも停電の後に大幅に狂うために生焼けだったり、あとどのくらい追加で焼けばいいのかわからなくなったりして困ってしまいます。

デスクトップパソコンも作業中のデータがすべて消えたり、場合によっては深刻な故障との原因になります。そういう意味ではノートパソコンのほうがインドには向いています

(パッハー眞理)

 

やはり発展途上国では停電が悩みの種のようですね。もちろん「停電がほとんどない」という国もあります。

 

8 オーストリア

停電の心配もほとんどなく、ブレーカーもほとんど飛びません。

(バレンタ愛)

 

9 香港

停電にはならない。

(りんみゆき)

 

次は停電がほとんどないという国々ですが……慣れていない分だけ一度起こるとかなりやっかいなことになるようです。

 

10 カナダ

停電の心配もほとんどなく、ブレーカーもほとんど飛びません。キッチンのコンロや暖房などはそれぞれの家庭により電気とガスと両方あります。街中には日本と同じように電信柱が立ち、電線が通っています。

冬のとても寒い日には電信柱が凍って、雪も積もり、その重さで倒れたり、電線が切れたりすることがあります。そうすると電気はもちろん止まってしまい、ものすごい冬の嵐の時に数時間から数日続いたこともあるそうです。家にガスがなく電気しかないと、そのような時に家の中にいても凍死してしまう危険性もあるので、ガスがあるとバックアップにもなるそうです。

(バレンタ愛)

 

 

11 オーストラリア

電力のレンジ

落雷でほんの数秒の間だけ停電になることはありますが、数時間規模の長期のものは数年に一度といった感じです。

とはいえ2011年にはブリスベンで大洪水があり、我が家も床上1メートルの浸水。ガスもなのですが、電気も確か一週間以上停まりました。夕飯のあとも家族が自室に戻るのではなく、ろうそくの火を囲んでみんなでおしゃべりして、「これはこれで楽しいね」と前向きに考えたのですが、日本の編集者の方々と連絡を取ったり原稿を書いたりするのに、停電していない場所までパソコンを持って行かなければならないのが大変でした。

ちなみにキッチンのレンジはガスの家庭もありますが、電気のほうが主流です。

(柳沢有紀夫)

 

他のインフラもそうなのですが、まさに「なくしてわかるありがたさ」ですね。

以上、世界11ヵ国の電力事情でした。

 

※「世界各国のインフラ事情」シリーズは下記の通りです。

 

【構成・柳沢有紀夫】

(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)



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