【オーストラリア在住ライター直伝】すぐそこにあるアウトドア! ベランダ野宿6つの利点(オーストラリアアウトドア部)

寝袋とキャンプマットを開いたところ

なんだかバタバタしていてアウトドアライフを楽しむ時間がないというあなた。いえいえ、アウトドアはそこにあるんです。なぜならドアから出れば、そこはもうアウトドア!

ということで、今回は「いちばん身近なアウトドア」である「ベランダ」での野宿の楽しみと注意点を紹介したいと思います。

こんにちは。海外書き人クラブ会員、オーストラリア在住のユッキーです。

実際にベランダというのはアウトドアの第一歩なんです。夕方に出れば、野鳥たちが行きかう姿も眺められる。わが家のベランダからはレインボーロリキーという7色の鳥や、ガラーというおなかがピンク色のオウムの姿をよく目にします。あまり美しくないマグパイやクロガオミツスイ、キジバトなんか飛んでいますが。ただ都会では野鳥はなかなか難しいかもしれませんね。

とはいえ日の入り前の「夕焼けビール」とか「星空ワイン」とか「月見酒」とかなら、都会でも楽しめますよね。「きらめく夜景ウイスキー」なんていうのもありかもしれません。……なんで全部アルコールがらみなのかはおいておくとして。

ベランダを洗濯物たちだけに占有させるのはもったいないです。ぜひ有効活用しましょう。

というわけで「ベランダ野宿」のススメです。まずは一般的な野宿の方法であるキャンプとの比較で「ベランダ野宿」の利点を挙げていきましょう。ちなみに英語ではveranda、2階以上にあるものはbalconyらしいですが。

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ベランダ野宿の利点1 すぐに行ける

まずは「思い立ったらすぐに行ける」点でしょう。予約不要。「なんか今日はベランダ野宿したいなあ」という気分のとき、いつでも実行可能です。リビングルームから徒歩一秒ですし。

ベランダ野宿の利点2 用意と撤収が簡単

寝袋とキャンプマット

必要なものをザッと挙げてみると……。寝袋とキャンプマット。なかったら多少汚れてもいい布団とかマットレス。段ボールの中に入るのもあたたかいらしいですけど、別の意味での野宿感が出てきて、ちょっと切ない気持ちになるかもしれないのでご注意を。。できれば蚊取り線香

ベランダ野宿の利点3 忘れ物をしてもすぐに戻れる

「ああ、枕がないっ」と思ったら寝室に戻ればいいだけです。実際、私も今回戻りました。

ベランダ野宿の利点4 トイレがすぐ近くにある

テント泊だと設置する場所によっては「トイレに行くのが面倒」ということもありますよね。逆にあまり近いのも匂ったり、人通りが多くて騒がしかったり。

ベランダ野宿ならトイレはすぐそこです。

ベランダ野宿の利点5 問題が起きたらすぐにやめられる

たとえば突然のどしゃ降りに見舞われたりしたら、テント泊は悲惨です。そこに強風まで加わったら……。車で来ている場合は最悪車内に逃げられますが快適さはないですよね。

ベランダ野宿の場合、そんなときでも即座に撤収可能です。

ベランダ野宿の利点6 野生動物に襲われる危険が少ない

土や芝生の上に貼るテントだとクマやイノシシに襲われる心配がないわけではないですが、ベランダ野宿なら……いや、オーストラリアにはそういう野生動物いないか。でも毒ヘビとか毒ガエルに襲われる心配は2階だとほとんどありません

 

というわけで「ベランダ野宿」がいかに優れているかわかっていただけたと思います(「ベランダ野宿」の利点を挙げただけで、テント泊をディスるつもりはないです)。

いよいよベランダ野宿の開始

では実際のベランダ野宿の様子をご覧いただきましょう。昨夜10時にスタートしました。

わが家の2階には結構いい感じのベランダがあります。奥行き3メートル。幅は7メートルくらいでしょうか。そのほぼ中央に陣取りました。

就寝前のストレッチも済ませて、寝袋に入ってから見た風景がこれ。

ベランダから見た屋根

……しまった。中央に陣取ってたら屋根しか見えないじゃないか!

ということで、一度寝袋から出て移動します。入ったままもぞもぞと動こうとしたのですが、寝袋の中にキャンプマットを入れていた関係で可動域が狭く、余計時間がかかりそうだったので……。

寝袋とキャンプマットを開いたところ

ベランダから見た屋根と外

これなら外がかなり見えます。

月明かりがまったくない夜です。後で調べたら新月でした。さらに空は曇り気味だったようで星もあまり見えません。新月で晴れた日には、天の川もかなりくっきり見えるんですけどね、ウチのあたりでも。

外からは羽虫の音色が聞こえます。鈴虫やセミのような特徴的な鳴き声でなく、ずっとジーーーーーーという音の連続。なので「アリア」と名付けました。……ジー線上のアリア、と。

それでもその変わらぬ音色が耳に気持ち良くウトウトとしかけたころ。

 

ドドドドドド……

うわっ、ヤベエ。野生動物はいないけど、ここは戦場だった!

……『地獄の黙示録』風のパニックに襲われかけましたが、当然思い過ごしでした。けど、こんな日に限って夜間飛行するなよ、軍用ヘリ。

ちょうどいいタイミングだったのでトイレを済ませることにしました。だいたいにおいて「ベランダ野宿」みたいなアホなことをしたくなるのは酔っ払っている夜なので、トイレも近くなるんですね。

ここは「ベランダ野宿」らしくベランダから美しい放物線……と思ったのですが、いくら暗闇とはいえ周りに家や道路から見えないとも限らないので、おとなしく家のなかのトイレに移動しました。「奥さんに追い出されたかわいそうな男」と同情されるのも、あとあと面倒ですし。

さきほども書いた通り、トイレまで近いのが「ベランダ野宿」のいい点です。

再び寝袋に戻ると、風が少しだけ強くなりました。突風とか強風というほどではないので、そのまま野宿を続けます。

以前、庭のトランポリンの上で野宿したときは、途中でコウモリの襲来(と言っても私にではなく、近くに植えていたバナナの木にです)があったのですが、今日はそんな気配はありません。……っいうか、「トランポリン野宿」のときもそんな気配なんて事前には微塵も感じられなかったんですけどね。

とにかく「ジー線上のアリア」を聞きながら心地よく眠りにつきました。

ベランダ野宿の欠点 敵の襲来

ううっ、暑い。

捕虜になった私はずた袋に体を入れられ、頭だけを出した格好でそのまま炎天下で放置されていました。……いやいや、これって、大昔見た西部劇のリンチ場面だぞと気づいたところで目が覚めました。

暑いと感じたのは……朝日の襲撃を受けていたんです。ちょうどわが家のベランダは東向きなんですね。

で、撤収したあとに撮った写真がこれです。

朝日でできた影

ベランダの柵が見事な日章旗的模様をつくあげていますね。一応小さなテーブルを東の方向において朝日を避けようとしたのですが、焼け石に水でした。

そういえば本日は34度の猛暑の予想。朝は20度くらいまで下がるブリスベンの夏なのですが、さすがに今日は23~4度くらいまでしか下がらなかったかもしれません。

とにかくシャワーを浴びて、本日のアウトドア部の活動は終了です。

基本的に私は極端な早寝早起きなので、今度は夜8時~朝4時くらいの時間帯で「ベランダ野宿」をしたいと思います。

とにかく。「ベランダはいちばん身近なアウトドア」。みなさんもぜひ「ベランダ野宿」を楽しんでください。

【文:海外書き人クラブ ユッキー】

(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)



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