【香港在住ライター直伝】未来都市「深セン」の電気街 見どころ4選

地下鉄も自転車シェアリングもマクドナルドも、ありとあらゆるものがQRコード決済できちゃう未来都市、中国・深セン市。その中心部にあるのが世界一大きな電気街、「華強北(ファーチャンペイ)」です。よく秋葉原と比較されますが、その未来感、スピード感、規模は桁外れ。

そんな、世界が注目する電気街、実は香港から日帰りで行けちゃうんです

こんにちは。海外書き人クラブ新会員、香港在住の菅原悠です。

何棟も建ち並ぶ巨大なビルの中に小さな店舗がひしめき合いしのぎを削っているのが、この華強北電気街の特徴。しっかり見ようと思うと2〜3日はかかります。

そこで今回は「時間はあまりないけれど、とにかく未来都市で最新IT技術に触れてみたい!」という方に、華強北の主な見どころを4つ、ご紹介します。

香港へお越しの際に、少し足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

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1 「IoT・AI家電ならここ

「華強北」に来たら、とりあえず見ておくべきは最新スマート家電

まずは「華強電子世界」というビルの4階にある中国初の「スマートホーム国際取引センター(智能家居国際交易中心)」へ行ってみましょう。この中で一際目をひくのが、2018年12月オープンのTuyaのショールーム「AI +IoT MUSEUM」

深圳の「AI +IoT MUSEUM」

こちらは完全に業者向けなので一般客は購入できませんが、見学は自由。基本的に中国語になりますがスタッフが丁寧に説明してくれます。Tuyaと言えば昨年ソフトバンクC &Sとパートナー契約をするなど日本での動きも注目の企業です。

AI、IoT技術を駆使したリビング、寝室、キッチン、子供部屋にトイレや洗面所が再現されており、実際に触れてその動きを確認することもできます。

例えば洗面コーナーでは、タッチパネル操作で今日のニュースや天気予報を見たり、他のIoT家電から送られた血圧や体重のデータをチェックしたりできる鏡が展示されています。

「AI +IoT MUSEUM」の内部

 

ちなみにこの「華強電子世界」ビル、1階は電子部品、2階は美容・健康関連機器やIT玩具、3Dプリンターなどの店舗があり、3階は映像関連機器で、店内でセミナーが行われていたりします。とにかくこのビルだけでもゆっくり見ると半日は経ってしまいそうです。

 

IoT家電の注目企業がもう1社。小米(シャオミ)です。

旗艦店は高新园という駅にあり、そちらではほぼ全ての製品を見ることができるので時間があれば足を運んでいただきたいところですが、華強北の路面店でも一部のIoT、AI機器を見ることができます。

小米製品の最大の魅力は、何と言ってもその価格。炊飯器やお掃除ロボット、TV、エアコンなどと繋がるAI搭載のスマートスピーカーは、299元(約4700円)で売られています。

またどれも統一性があってすっきりとしたデザインです。

小米(シャオミ)のスマートスピーカー
先ほどのTuya製品と違い一般客でも購入することができるので、お土産にいかがでしょうか。

 

2 話題の「無人コンビニ」のその後

日本でもニュースで度々耳にするようになった「無人コンビニ」。中国の無人小売元年とされた2017年から2年経ちましたが、華強北でも当初、話題になっていました。

無人コンビニ「百鮮Go无人超市」は、QRコードを読み込んで商品棚を解錠し、個別にICタグがつけてある商品を取り出すと自動的に支払いが完了しているという仕組み。日本からの視察ツアーでは必ずと言っていいほどコースに組み込まれていましたが、現在はどうなっているかというと……

深センの無人コンビニの跡地

2019年6月1日時点で看板が外されていました。見込みがなければ即撤退。このスピード感も深センの特徴の1つです。

面積は小さく自動販売機スペースのようではありますが、華強電子世界にある無人コンビニ「智慧超市」は営業中ですので、こちらは覗くことができます。

深センの小さな無人コンビニ

深センには「百鮮Go」とは別タイプの無人コンビニや無人書店もあるので、興味のある方は時間をとって訪れてみてください。

 

3 目を引くドローンやロール電子ピアノ。コミュニケーションロボットも。

上空にはデモ用ドローンが飛び回り、どこからともなく聴こえてくる音のほうに目をやると、女性店員が厚み1㎝にも満たないロール電子ピアノを店頭で優雅に奏でている。その横を電動キックボードに乗って颯爽と駆け抜けていく配達人……。華強北では、街を歩くだけでそんな光景に出会えます。

またコミュニケーションロボットが何十種類も並ぶ店舗もあり、電子玩具関連も充実しています。

コミュニケーションロボット

 

4 未来都市の地下鉄

深センでは、地下鉄もQR決済できます。

深センの地下鉄でメディア決済を紹介する看板

車内はとても綺麗で、女性優先(専用ではない!)車両もあります。以前、電車待ちで適当に並んでいる人が整理のおばちゃんにきっちり並ぶよう注意されているのも目にしました。
ただ、車内の通路で子どもにトイレをさせている光景を何度か見かけたこともあり、車内マナーは発展途上のようです。

 

香港からの行き方・注意点

深センの華強北

香港からはMTR東鉄線で羅湖駅に入りイミグレーションを通過して、地下鉄1号線で華強路駅下車。地上へ上がるとそこがもう「華強北」です。香港中心部から2時間ほどで到着します。

お店は10時ごろからしか開かないのであまり早く行く必要はありませんが、中国の出入国は時間がかかる場合があるので注意してください。

また「華強北」は基本的に業者向けの街なので、購入できる単位が大きかったり割高になったりする場合がある事も頭に入れておいてください。

深センはただいま爆進中! とはいえ撤退も速攻なのが深セン。無人コンビニしかり、気になるものがあるなら今すぐ見にいくことをおすすめします!

(文と写真 菅原悠)
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