【東京近郊日帰り登山】公共交通機関でアクセス可能! 「那須」茶臼岳と朝日岳(ニッポン見聞録)

那須茶臼岳への登山道

2017年の関東地方は、梅雨明け後も曇りや雨だったり、午後3時以降に雷雨という日が続きましたね。そんな中、何とか那須3山のうち「茶臼岳」と「朝日岳」を制覇してきました。

こんにちは。海外書き人クラブ会員、オーストラリア在住のユッキーです。

6月末に日本に一時帰国して、7月中頃には予定していた打ち合わせをだいたい完了。だけど8月3日の便でオーストラリアに戻るというダラダラしたスケジュールにした理由。それは……。

夏山登山です!

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2015年と2016年も6月末から7月中頃まで日本に一時帰国していたのですが、この時期は、そう梅雨。というわけで今年は「梅雨明けにがっつり登るぞ」という気合のもと、こんな一時帰国スケジュールを立てたわけですが、冒頭に書いた通り山にはまったく適さない日々が続きました。

その間隙を縫って7月某日、那須三山(茶臼岳、朝日岳、三本槍)登頂に向かいました。

予定は2泊3日。といっても宿泊は山小屋ではなく、那須温泉のホテルに泊まることにしました。まあ、ベースキャンプみたいなものですね。

じつは那須三山は東京から新幹線で那須塩原まで行き、路線パスとロープウェイを乗り継げば日帰り圏。でもなんで前泊したかというと、老人会御用達と呼ばれる「おおるりグループ」の「那須高雄温泉 おおるり山荘」を利用すれば、宿泊代と往復のバス代も含めても、新幹線で往復するよりも安上がりであることを発見したからです。

「安かろう、悪かろう」という評判も聞いていたのですが、「いくら部屋がボロくても山小屋よりは快適だろう」「バイキングの食事だって山小屋よりも上」「少なくともにごり湯の温泉は、露天風呂もあって最高レベル」と判断したわけです。

「山小屋よりも……」という判断基準を持つ人間には、怖いものがないんです。

実際泊まってみると……まあ、だいたい想像通りでした。下の写真はバイキングの一例です。

那須高雄おおるり山荘の食事

持つ煮込みが何気においしかったです。

ホテルや旅館にごちそうとか最高の「おもてなし」を求める人はこういう安い宿に泊まっちゃダメです。だけど「山小屋の何倍も快適で、食べ放題かつ飲み放題」と「山小屋基準」で考えられる人にはオススメです。要は価値観の違いというか、何を求めるかですね。

那須高雄おおるり山荘の露天風呂

にごり湯の露天風呂はとにかく最高です。……アオサみたいなのが浮いていることには目をつぶってください。

 

1日目

午後12過ぎにホテルに到着。天気も良かったので「そのまま登っちゃおうか」とも思ったのでが、相棒が「今日は着いた日だからのんびりしよう」などと若いくせにジジくさいことを言います。はい、相棒はすぐに朱に染まるタイプなんですね。きっと知らない間に頭の中へ、おおるり山荘に漂うジジババ成分がしみ込んでいったのだと思います。

で、ホテル送迎の「那須どうぶつ王国」へ。

那須動物王国

カピバラくんへの餌やりなんかで妙にほっこり。まあ、ここはここでかなり良かったです。通常の入園料2,000円のところ、なんとおおるり宿泊客は500円でしたし。とはいえ、送迎の時間の関係から1時間半ほどしかいられなかったのですが……。

このあと例の食事をして、夜も露天風呂に入ったのですが、20分ほどの間に100回以上の雷が見えて、「夜空と光のスペクタクルショー」という感じでした。いっしょに入っていたオッチャンも「しょっちゅう来るけど、こんなにすごいもんは初めて見た」と大喜び。

雷が落ちてるところの人はたまったもんじゃないんでしょうが。

 

2日目

那須高雄おおるり山荘での雨

はい。朝からどしゃぶりです。たぶん前夜、「夜空と光のスペクタクルショー」とかはしゃいでいたことへのが当たったんだと思います。

こんな日に山に行っても楽しいことなどひとつもないので、サクッと諦めたら、相変わらず曇りだけど昼前から雨はやみました。そこで……。

那須の殺生石

「殺生石」という「賽の河原」的観光地へ。ここはここで良かったんですけど、観光目的で来たわけじゃないので……。

相棒くんはこのあと足湯で満足気な顔してるけど。

さて、翌日は晴れるというので「午後の送迎バスの出発までにサクッと登れるところだけ登ろう」と思ったのですが……なんとその送迎バスの出発は朝8時! 「塩原でいったん乗り換えるから」とかなんとか説明されたのですが、それでは登山できません。

というわけで帰りの送迎バスはキャンセルすることにして、我々は翌日最後のアタックに賭けることにしました。……「イッテQ」か?

 

3日目

朝8時5分那須湯本温泉発のバスに乗り、那須ロープウェイの停留所に着いたのが8時43分。10時発のロープウェイに乗って、10時10分くらいに山頂駅に到着。出迎えてくれたのが彼。

那須ロープウェイ駅のぬいぐるみ

……本気で注意する気、ゼロなんでしょうね。「熊との遭遇」を「愉快な仲間との出会い」みたいなアクティビティーにすり替えちゃってます。そして……。

那須茶臼岳への登山道

ジャーン!

多少雲は出ていますが、前日とは打って変わった登山日和です。山頂駅を降りた途端、もう空を遮るものが何もない状態で、気持ちいいです(直射日光もガンガン来ます。それも夏山!)。

那須茶臼岳への登山道

最初の目的地である茶臼岳山頂へは標準タイムで40分です。

那須朝日岳

右側には2番目の目的地である朝日岳も見えます。ところが……。なんだか相棒くんが調子悪そうで、汗をダラダラ垂らします。じつは後日お医者さんに行ったら「マイコプラズマ肺炎どすえ~」という診断でした。いや、舞妓さんは関係ないですね。

とにかくマイコプラズマ肺炎というのは高熱は出ませんが、肺炎の一種。私も経験がありますが、登山できる体調ではないです。しかも茶臼岳への道、ガレ場というか小石でずるずると滑って歩きづらいです。

那須茶臼岳頂上

それでもなんとか茶臼岳山頂へ。この祠みたいなのが「那須嶽神社」で、これが頂上です。

ここは石というよりも岩ばかり。風も強くて休憩にも適してなかったので、すぐにお鉢をぐるっと回ることに。

那須茶臼岳のお鉢

写真の右側がお鉢ですけど、ちょっとわかりにくいですね。このあたりは硫黄の匂いがときおり漂ってきます。漂うたびにまわりの人たちが「誰かこいたか?」みたいな疑心暗鬼な表情を浮かべるのか妙におかしいです。

避難小屋への道

次に向かうのは、画面左下の避難小屋(峰の茶屋跡)。その次の目的地が画面右上に突き出る朝日岳ですから、かなり下がって登る感じです。高度にすると200メートル下って、同じく200メートル登る感じらしいです。

避難小屋への道

さて後日マイコプラズマと判明する相棒ですが、この下りで2回、派手に転びました。なんとなくフラフラです。避難小屋から先はどうやら鎖場があったり、崖っぷちを伝って歩いたりするらしく、どう考えても無理。

とはいえここまで来て諦めたくもないので、申し訳ないけれども避難小屋で休んでもらって、「一時間で戻るから」と告げて、一人朝日岳だけピストンすることにしました。本当は三本槍までピストンという悪魔のささやきも聞こえたのですが、さすがに4時間以上(標準タイム)も放置するのはマズいか、と。1時間くらいなら、幸い登山客も多い日なので、残しておいてもだいじょうぶでしょう。

で、朝日岳に向かいます

標準タイムで1時間半のコースを1時間で巻くつもりなので、写真を撮っている余裕はありません。途中、鎖場とかなかなか味があったし、景色も最高だったのですが……。

那須朝日岳への登山道

とにかく上の写真が朝日岳への最後のアプローチ

そしていよいよ朝日岳山頂!

那須朝日岳の山頂

……たまたま頂上にいた方と写真を撮りあったのですが、どこ写しているんですか? あと今になって冷静に考えると、1時間のピストンで、しかも避難小屋に相棒くんがいるにも関わらずでかいリュック背負ったまま来ている私。よっぽど慌てていたんでしょうね。

那須朝日岳の山頂からの景色

那須朝日岳の山頂からの景色

ちょっと雲も出てきてしまいましたが、見晴らし最高です。尾根筋のうねうねがいいですね。

那須朝日岳の山頂からの景色

この写真の中央、手前の山の左側に小さく見えるのが相棒くんを残してきた避難小屋。その後は小屋から左にゆるやかに下っていく予定です。とにかく写真を撮って、水を三口ほど飲んだだけで朝日岳山頂をあとにします。

飛び跳ねるように降りて行きます。気分は『走れメロス』です。いや、アイツは途中でダラダラしたんだっけ?

約束の1時間より少し短い54分で避難小屋に戻ると、相棒くんが出迎えてくれました。「短パンとソックスだけだけからすぐにわかった」とのこと。確かに長ズボンもタイツも履いていない人は、日本では珍しいですね。オーストラリアだとそんなヤツばっかりですが。

やはり山は変な恰好で行くに限ります。

ちなみに相棒くんに私を待つ間どうしていたのか訊くと「ついさっきまで十代後半くらいの女の子2人とそのお母さん、それともう一人のオバサンと4人で、お菓子とかわけあいながらおしゃべりしてた」とのこと。

……こっちがいい歳して標準タイムの60パーセントの時間で巻いてきたのに、キミは若い女の子(および元若い女の子)たちとたのしくおしゃべりっすか?

ただまあ、「一人でポツンとしていた」と言われるよりは、罪の意識にさいなまれなくていいですが。しかし私にメロス走りをさせておいて、セリヌンティウスは女子会に飛び入り参加かあ……。

さて、下りです。

那須茶臼岳からの下山道

こんな道を……。

那須朝日岳

左に朝日岳(たぶん右から三番目の一番高い山)方面を眺めながら、ゆるゆるとくだります。途中、相棒くんがおしゃべりしていたという4人組に追いつきました。そのうちの一人から……。

やまびこが聞こえる場所

このあたりに向かって叫ぶとやまびこが聞こえると教えてもらい、やってみると確かにそのとおり。誰とでもすぐ友だちになれる相棒くんのおかげです。

那須嶽神社の鳥居

そしてこの鳥居で登山道は終了。ロープウェイではなくこちらが正式な参道なのでしょう。よくよく考えばあたりまえですが。

那須ロープウェイ駅

ロープウェイ前のバス停に来ると、茶臼岳山頂方面はもうガスっていました。そういえば朝ロープウェイに乗る前に「雷雨注意報が出ています」とかアナウンスしてたな。

このあと13時08分発のバスに乗り、そのまま1時間半ゆられて那須塩原駅から新幹線に乗っても良かったのですが、調べてみると那須湯本温泉駅で降りて、14時発のJR高速バスに乗っても到着時間は同じで運賃はずっと安い。座り心地の悪い路線バスに1時間半というのもきついので、そちらのルートにしました。

三本槍まで足を延ばせなかったのも、相棒くんの体調不良も残念でしたが、天気にはまあまあ恵まれました。今度は完全に天気も体調いい日にチャレンジすれば、言うこと那須!

オヤジでスミマセン。生まれてすみません(なんか今日は太宰がかっている)。

【文・ユッキー】

 

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