【デンマーク在住ライター直伝】人気クラフトビールバー5選

デンマークのクラフトビール

ミネラルウォーターの大きなボトルが買えなくてもビールは各種スーパーマーケットに取り揃えてあるというくらい、水の代わりにビールを飲むデンマーク人

それだけに、日本でも有名なMikkeller(ミッケラー)をはじめ、質の高いクラフトビールのマイクロブリューワリーがコペンハーゲン市内のあちこちにあります。

今回は海外書き人クラブ新会員の杉本有香が、デンマーク・コペンハーゲンを訪れたらハシゴしたいクラフトビールバー5選を紹介します。

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BRUS  

高校のキッチンからスタートしたクラフトビール

 

ホウスの外観

コペンハーゲンの北、ヒップな雰囲気が漂う若者に人気なエリアとしてよく知られているNorrebro(ノアブロ)の中心に位置するのはTO Øl (トゥ・ウル)が運営するクラフトビールバーBRUS(ホウス)

トゥ・ウル は、2010年にコペンハーゲンで設立されたブリューワリーで、元々は、歴史が長いことを売りにした大手メーカーのビールの味に嫌気がさした高校生、ToreとTobiasが放課後に高校のキッチンを使ってホップやイーストを発酵させたり、ホップを煮出したりと研究を開始したのが始まり。

醸造所兼バーは、閉鎖された750㎡の工場を改装したもの。バーカウンターの裏には醸造所があり、その大きなタンクはビールサーバーに直結これ以上の最短距離はないというくらいフレッシュなビールが楽しめます。

ホウスのビール

バーで常時提供しているタップは32種類。中には樽醸造のカクテルも含まれていて、ビールが苦手な方はこちらに挑戦してみるのもあり。フレッシュな原料と質にこだわり、どのタイプのビールでもホップの効いた、バランスがありつつも複雑な味わいが特徴

バーの隣にはショップもあり、気に入ったビールやタップでは置いていなかったビールを持ち帰ることができます。ラベルもグラフィカルなので、飲み終わった後には一輪挿しにしても雰囲気が出ます。

 

また、毎月最終の土曜には4種類のテイスティングも楽しめるBRUS醸造所ツアー(予約制/245クローナ=約4,000円)もあるので、月末にコペンハーゲンを訪れる機会があれば是非試してみたいところ。

余談ですが、デンマークではアルコールを飲むことができる年齢(日本なら20歳)に法的な規制がありません。ビールも16歳以上なら自分で買うことができます。だから高校でも何ら問題なくビールの研究ができたわけですね。

  • BRUS brewpub
  • Guldbergsgade 29F, Copenhagen N, Denmark

 

BROADEN & BUILD

有名レストランが新展開するバー&レストラン

ブローデン&ビルドの外観

AMASSと言えば、noma出身のアメリカ人シェフMatthewが2013年にオープンしたレストランで、コペンハーゲンの北東部にある工業地帯という立地の悪さとは裏腹に、2019年もThe World’s Best RestaurantでもTOP100入りするというデンマークを代表する人気店。

そんなMathewが今年の1月に新たに立ち上げたのは、ぐっとカジュアルなクラフトビールバー&レストラン、Broaden & Build(ブローデン&ビルド)

水色のサインがある体育館のような半円状の屋根のある建物がブローデン&ビルドのバー兼レストラン。

Amassの斜向かいにある、元はロイヤルシアターの倉庫だった建物を全面的に改装し、天井の高い開放感ある空間に。

ローデン&ビルドのビール

タップは常時22種類あり、アルコールが飲めない人向けに自家製のフルーツソーダもタップで用意されています。

他のブリューワリーと異なるのは、シェフが編み出すビールだけに、フルーツやハーブをひと手間かけた形でビールとマリアージュさせている点。麹を使ったセゾン(Koji Saison)やレモン味噌風味のグース(Gose with Lemon Skin Miso)、焦がし洋梨を使ったニトロスタウト(Nitro Stout with Blackened Pears)など思わず「それ何?」と聞きたくなってしまうようなものばかり。

フードは、オーガニックフライドチキン(その名もAFC)やバターミルクビスケットといったビールとは相性抜群のアメリカの定番料理から、Amassの雰囲気を感じさせる、キャラメリゼしたヨーグルトと塩味をつけたルバーブ、薔薇を添えたフラットブレッドなど、もはやカジュアルなビールバーでは収まらないクオリティ。

Amassは予算的になかなか手が届かないけれど、ブローデン&ビルドなら気軽にトライできそう。

Broaden & BuildのあるRefsheleonは地図で見ると中心部から離れているように見えますが、観光地として有名なニューハウンからは自転車で10分ほど、コペンハーゲン中央駅周辺からは9Aのバスでも行くことができます。周囲は他にもカフェやベーカリー、ストリートフードトラックが集まったReffen(冬季は休業)などもあるのでまとめて楽しむのが得策です。

  • BROADEN & BUILD
  • Refshalevej 175A 1432 Copenhagen K Denmark

 

Norrebro Bryghus    

北欧料理と北欧ビールは最強コンビ

ノアブロ・ブリグフス外観

2003年に設立されたノアブロ・ブリグフスは、デンマークのクラフトビール業界の中では老舗で、アメリカのクラフトビールシーンに影響を受けています。

彼らはこれまでに200種類以上のビールを醸造してきていますが、それだけにとどまらず「北欧のビールこそ北欧料理を最も引き立たせることができる」という信念のもと、ビールに合わせた北欧料理を季節ごとに提供するレストランを併設しています。

上階はレストランで地下はバー。まったく異なる雰囲気を楽しむことができます。

上階のレストランで提供される食事はビールに合わせた「おつまみ」ではなく、クラシックな北欧料理にインスピレーションを得た新しいノルディックキュイジーヌ4品のコースではビールペアリングも提供されています。

地下のバー、BRAWは上階とは雰囲気が打って変わり、壁に貼られたアメコミ風のイラストが80sな雰囲気を感じさせます。

ノアブロ・ブリグフス

カールスバーグの元ブルーマスター(醸造師)が立ち上げた醸造所だけに、手堅い味わいのビールを楽しむことができます。

コペンハーゲン市内でもNomaの姉妹レストラン108など様々なレストランやバーでも提供されているので、見かけたら是非お試しを。

毎月第2水曜と土曜にはテイスティングイベント(予約制/30 名限定)が行われています。参加費は145クローナ(約2,300円)

  • BRAW / Nørrebro Bryghus
    Ryesgade 3 2200 Copenhagen N

 

KOELSCHIPS  

ビールが苦手な人ほど訪れてもらいたいサワービール専門店

コールシップスのドア

Lambick(ランビック)やSpontan(スポンタン)などの酸味の効いたサワービールだけを集めたバー

厳密に言えばクラフトビールバーとは少し異なりますが、Mikkeller系列でコンセプトがユニークなので是非紹介したい一軒です。

KOELSCHIPS(コールシップス)はローカルにも観光客にも人気のあるノアブロのJægersborggadeという通りから1本通りを隔てた場所にあります。

窓にはサインがありますが、ドアにはクラシカルなレースのカーテンが引かれているので見落としがち。隣にあるMikkeller & Friendsを目印にするとわかりやすいです。

タップは新興のクラフトビールからベルギーの歴史ある老舗のものまでサワービールばかり8種類。数だけで見ると少ないものの、ランビックやスポンタン、グーズだけでこれだけの数が集まっているのは貴重です。

コールシップスの看板

インテリアは欧州の街角にありそうな古いパブをイメージしており、ダークな木目のカウンターやテーブルが、隠れ家のような雰囲気を作り出しています。

壁には各地の醸造所のサインが掛けられていて、今飲んでいるビールのサインを探すのもちょっとした楽しみ。

コールシップスの冷蔵庫

さらに注目したいのは、壁に備え付けられた冷蔵庫に並ぶボトルのビールが全てサワービールであること。特にランビックはベルギー国外でも随一のセレクションを誇るとのこと。

ラズベリーやパッションフルーツなど、様々なフルーツを使ったMikkellerのスポンタンシリーズは味わいもフルーティー。なかでも、もし在庫があればオススメしたいのが、リンゴンベリー。

日本の市場ではあまり見かけませんが、ビーズのような小さな赤い実をつけるベリーで、酸味だけではなく、後からワインのような渋みを感じられるのが特徴。グラスに注いだ時にも、ボルドーのような深い赤色が一層雰囲気を引き立てます。

日本で一般的なラガーと違って苦味がほとんどないので、ビールが苦手な女性こそKOELSCHPにハマるはず。

  • KOELSCHIP
  • STEFANSGADE NO. 35 KLD 2200 COPENHAGEN N

 

Mikkeller 

デンマークを代表するクラフトビール

ミッケラーのバー

コペンハーゲンに来たらやっぱり訪れておきたいのは、オリジナルのミッケラーのバー。今ではコペンハーゲン市内だけでも19ものバー、レストラン、ショップを構えるミッケラー。それぞれコンセプトや趣向が異なるので、どこを訪れても面白いけれど、やっぱりどこかひとつと言ったらVesterbro(ヴェスタブロ)にあるオリジナルのミッケラーがオススメ

世界各地に50もの支店があり、世界的にもよく知られているミッケラーの創始者Mikkelは元数学/物理教師という驚きの経歴の持ち主。コペンハーゲンにある自宅のキッチンでホップ、イースト、モルトの実験を始めたのが今に至るきっかけだったそう(自宅でそんなことをしようと思ったMikkelに感謝)。

店内は半地下のシンプルながら北欧的な、思わずほっこりしてしまう空間。バーカウンターに掲げられた看板にはそれぞれのビールに番号が振られています。

ミッケラー

グラスにはアイコニックなイラストが。

コペンハーゲン中央駅から歩いて10分程度、話題のレストランが集まるミートパッキング・ディストリクトからも歩いて5分程度なので、食事の後に敢えてビールのグラスを傾けて、長い夜をのんびりと楽しむとより北欧らしさを感じられそうです。

  • MIKKELLER BAR
  • Viktoriagade No. 8 B-C 1655 Copenhagen

 

ホップの効いたものからハーブテイストのもの、フルーティーなものなど、複雑な味わいが楽しめるデンマークのクラフトビール。苦味、酸味、渋味、甘味、まろやかさ、何を求めるかで全く異なる表情のビールが楽しめるはずです。

どのバーも20〜30種類のタップがあるのでどれにしようか悩んでしまいますが、試飲もできるので、迷った時には“Can I try No.○?” と番号で尋ねてみてください

(文・写真 杉本有香)

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