【海外在住ライター直伝】こんなに違う!4ヵ国の旧正月の楽しみ方

今回は海外書き人クラブの会員たちが、世界の「旧正月」風景を集めてみました。ちなみに英語では「Chinese new year」、中華圏では「春節」というのがたぶん最も一般的な呼び方です

こんにちは。海外書き人クラブお世話係、オーストラリア在住の柳沢有紀夫です。


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まずは中華系の住民もそれなりに多いこの国から。

マレーシア

マレーシアには、人口の約7割を占めるマレー人のほか、華人(中国系)、インド人、先住民族などが暮らしています。

各民族の伝統や宗教による祭事も多く、「お正月が年に4回ある」と言われるほど。新年が明けると、ショッピングセンターなどでは中国正月の飾り付けが始まり、おめでたい赤や金色で彩られます

ショッピングセンターの飾り付け

ショッピングセンターの飾り付け

華人にとっては一年でもっとも大切な行事なので、お正月に合わせて晴れ着を新調したり、お祝いのカードを用意したりと、楽しくも忙しいのがこの時期。お店にとっては商品が動く繁忙期でもあります。

お正月用の女性の晴れ着

お正月用の女性の晴れ着

玄関や室内を彩るお飾り

玄関や室内を彩るお飾り

お正月にやりとりされる贈答品セット

お正月にやりとりされる贈答品セット

お正月が近づくと、大都市から地方に向かう幹線道路では車の渋滞が始まります。中国正月を親族と共に祝う人が多いので、日本のお盆のような帰省ラッシュが発生します。

年の変わり目には花火が打ち上げられ、邪気を払うために盛大に爆竹が鳴らされます。

お祝いの花火

お祝いの花火

「中国正月中の寝不足をどう乗り切るか」といった記事が新聞や雑誌に掲載されるほど、夜もにぎやかです。

家々の玄関には、真っ赤なお飾りや提灯が並び、お正月気分を盛り上げます。商店などではライオンダンス(獅子舞)を呼んで一年の商売繁盛を願う、お正月ならではの催しもあります。

ライオンダンス

ライオンダンス

子どもたちにとって楽しみなのは、紅包(アンパオ)。日本でいうお年玉で、金色でお祝いのことばが書かれた赤い封筒で、年長者からお金をもらいます。

マレーシアの中国系は中国南部にルーツをもつ人びとが多く、福建省や広東省のほか、客家や潮州、海南島などのグループがあります。同じ中国系でもお祝いの仕方にはそれぞれの伝統があって、たとえば広東系では、魚生(イーセン)という、生魚を大根やにんじんで和えた料理を食べる習慣があります。料理を食べるときに、みんなで「ローヘン、ローヘン」と言い、料理を持ち上げる箸の高さが高ければ高いほど運が開けるとか。

中国本土では廃れてしまい、東南アジアの華人だけに伝わる習慣だそうです。

お正月料理のひとつ「イーセン」

お正月料理のひとつ「イーセン」

マレーシアの中国系で一番多い福建人には、正月9日を盛大に祝う習慣があります。

宋代、正月9日の玉皇大帝(道教の最高神)の誕生日に外国の軍隊が侵入した際、人びとはさとうきび畑に隠れて命が助かったため、軍隊がいなくなった後でお祝いをやり直したという故事から、玄関に赤い提灯を下げ、赤い布を張り、さとうきびを飾って祝います。

2017年の中国正月は、1月28日。マレーシアでは2月2日頃まで、官公庁や企業などが約1週間の休暇に入ります。

(川崎典子)

 

フィリピン

フィリピンの旧正月のディスプレイ

実はフィリピンでの華僑の人々の活躍の歴史は古く、一説ではスペインの征服の前から中国との貿易はあったとか。歴代大統領も現役のドゥテルテ氏をふくめ、近年は中華系のルーツを持つ大統領が続いています。

そんなこんなで大きなチャイナタウンもあるマニラではクリスマスが終わると共に旧正月用品が一斉に売り出されます

フィリピンの旧正月のパイナップル
定番の鳳梨(パイナップル)のオーナメントもこちらは産地ですので本物使用。スペイン伝統文化の石造りの教会と旧正月用の中華提灯の組み合わせなど、ちょっと他では見られないかも!?

(Okada M.A.)

 

オーストラリア

オーストラリアの中華寺院

もちろん旧正月が祝われるのはアジアの国々だけではありません。というわけで次はオーストラリア。ブリスベンにある中華仏教寺院での模様です。

オーストラリアの獅子舞

やっぱり獅子舞はどこでもありますね。中華系の人たち以外にも、結構白人が来ています。仏教徒の人もいるかもしれませんが、「なんか中国の伝統的なお祭りらしい」という物見雄山的な人がほとんどだと思います。……まあ、他人のことは言えないんですけど。

獅子舞

階段をかけあがってきたりしてかなりの迫力。ただ……旧正月のこの時期、南半球のオーストラリアは真夏なんですよね。「中の人」が熱中症にならないか、ちょっと心配。

礼拝

それとちゃんと「礼拝」もあります。日本人と違って中国人は床に座る習慣がないから、こういう仏教の儀式も立ったままなんですね。考えてみればあたりまえのことなんだけど、ちょっとビックリ。

釈迦像

普段は広場になっているところには巨大な釈迦像が設置されています。台座がピンクなのはやはり蓮の花をイメージしているのでしょう。法衣も金ピカで、全体的に日本の仏像よりも派手ですね。ただ空の水色と台座のピンクの間に鎮座する釈迦の姿は、まさに極楽というイメージです。

あっ、そういえば海外書き人クラブのイメージカラーもピンクと水色だった。

(柳沢有紀夫)

さて、最後はやっぱり「本場」の旧正月で締めましょうね。

 

香港

ローカルマーケットで売っている旧正月の飾りつけ

ローカルマーケットで売っている旧正月の飾りつけ

香港では一番重要で賑やかな行事は旧正月です。

ショッピングモールの旧正月デコレーション

ショッピングモールの旧正月デコレーション

香港では家の中に花があることは「花開富貴」(花が開くように金が満ちあふれ、金持ちになる)」と縁起が良いので、縁起物が大好きな香港のみなさんはお花を買いに花市に足を運びます。キンカン、スイセン、ツノナスがポピュラー女子に人気があるのは良縁を運ぶ桃の花の枝(桃花/トウファ)。良い香りは幸福を運ぶといわれています。

ショッピングモールのライシーがついた桃の木

ショッピングモールのライシーがついた桃の木

いろんな花がありますが、この時期香港の街中で一番目立つのはキンカンです。

キンカンは広東語で(ガムガッ)という発音。吉(ガッ)と同じ発音なのでおめでたいそうです。また黄色い実を黄金に見立て、たくさん大きな実がなっているのが大吉(ダイガッ)でとても縁起がいいのです。

正月ならではの飾り付けのひとつに「春聯」があります。四文字の縁起のいい言葉が書いてあり、玄関や門に飾ります。

一番ポピュラーなのが

恭喜発財(財産ができますように)

住居やオフィスビルの入り口の飾りつけ

住居やオフィスビルの入り口の飾りつけ

旧正月初日には利是(ライシー)を配ります。日本のお年玉に似ていますが、自分や知り合いの子どもだけでなく、日頃お世話になっているマンションのガードマンやバスの運転手さん、その日外食をしたらウェイターさんにも配ります。また会社では社長は社員に、結婚している人は結婚していない人に(大人でも)配る習慣があります。

(りんみゆき)

ビルの旧正月イルミネーション

ビルの旧正月イルミネーション

 

【構成:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】

(国によって事情は様々。変なものが高かったり安かったり。そんなお値段からお国柄を紐解いた本の告知が一番下にあります。ぜひご覧ください)

(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)



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