【オーストラリア在住ライター直伝】オーストラリア英語がサクッと身につく!  5つのポイント

オーストラリアの陽気な4人の若者たち

グダイ・マイッ! 海外書き人クラブ会員、オーストラリア在住17年のライター・柳沢有紀夫です。今日はオーストラリア英語、つまりこの国独特の言い回しなどについて、お伝えしましょう。

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本題に入る前に、笑い話を一つ
あるオーストラリア人女性がアメリカの南部を旅行していたときのこと。空港でチェックインしていた便が「遅延」になってうんざりしていたところ、アメリカ人男性から話しかけられました。どこへ行くのか、どのくらいの予定なのか、どこから来たとか、まあそんな話です。
で、ひととおり話した後にアメリカ人男性は、さも感服したようにこう言いました。「いやいや、僕はオーストラリア人と話すのは3人目なんだけど、みんな英語がうまくてびっくりしたよ」ああ、いわゆるオーストラリア訛りが少なくて聞き取りやすかったのかなとホッとしたそのとき、大どんでん返しが待っていました。「オーストラリアではいったい何年生から英語を習うんだい?」
……まあ、アメリカ人の「外国オンチ」を揶揄する笑い話はたくさんありますからね。「あなたはどこから来たんですか?」「イングランドです」「へえーっ、そのわりにイングリッシュがうまいねえ」とか。
というわけで、アメリカ人にも大絶賛されるオーストラリア英語の特徴を書いていきましょう。

1 「グダイ・マイッ!」はあまり使わない

もしかしたら旅行ガイドブックなんかに『オーストラリアでは「グダイ・マイッ!」とあいさつしよう。あなたもオージー気分になれる」みたいなことが書いてあるかもしれません(最近見ないのでわからないですが、昔は確かにそんな記述もありました)。でも……。
今、「グダイ・マイッ!」とあいさつする人は滅多に見かけませんね、特殊な職業に携わる人以外は。その職業とは……はい、観光業です。具体的にはガイドとか、動物園でショーを見せる飼育係とか、外国からの観光客相手にする人たちです。つまり観光客向けのパフォーマンスの一種。観光施設で働くニュージーランドの人が「キアオラ!」と言ったり、レーザーラモンが「フォーッ!」と叫んだりするのと同じですね。……ちょっと違いますね。ちなみに「グダイ・マイッ!」は”G’day, mate!”とつづりますが、もともとは ”Good day, mate!”。「本日はお日柄もよろしく……」みたいな感じでしょうか。
ただし”mate”を使った“Hi, mate!”という言い方はよくします。たとえば初対面でも親しさを出したいとき。店でのちょっとガテン系というか、肉体をよく使う人たち(たとえば車の修理工場とか)で、よく用いられます。
それから知り合いから “Hi, mate!”と言われることがあるのですが……これは相手の名前がとっさに思い出せないという証拠です。ジョンだかジャスティンだか忘れちゃったから、とりあえず親しみをこめて”mate”にしておこうかという感じです。「ああ、コイツ、オレの名前を忘れているな」という判断材料になります。

2 初対面でも「ハウ・アー・ユー?」

日本の「教科書的英語」では、「初対面のときは”How do you do?”、2回目からは”How are you?”」と習いました。今はどうなのかわかりませんが、少なくとも私が学生のころはそうだったんです。でーも! オーストラリアに来て17年、いまだかつて一度も”How do you do?”というフレーズを聞いたことがありません。もしかしたら私がビジネスマンではないからかもしれませんが。
オーストラリア人はいつでもだれに対しても「ハウ・アー・ユー?」。またはさきほどの「ハイ、マイッ!」です。「いやいやいや、久しぶりだねえ。どうしてた?」というニュアンスを加えたいときは、”How have you been?”と過去完了形にします。

ちなみに似たような表現で”What do you do?”がありますが、これは「どんな仕事をしているのか」という意味です。学生なら”I am a uni student majoring in ~.”(~を専攻する大学生です)といった答えでいいと思います。
では日本語で「今、何してるの?」というのと同じ意味を聞きたいのであれば、”What are you doing?”になります。これはオーストラリア英語に限った話ではないですが。

3 「エイ」を「アイ」と発音する人はほとんどいない

これもオーストラリア英語の特徴としてよく挙げられますね。さきほどの”G’day, mate!”も「グダイ」という発音ですし。あと今日という意味の「トゥデイ」が「トゥダイ」になって、”I’m going to hospital today.”と言ったつもりなのに、オーストラリア人以外には ”I’m going to hospital to die.”と聞こえるとか。死ぬために病院に行っちゃダメですね。
ただ「エイ」を「アイ」と発音する人、昔はそれなりにいたんですが、最近の都市部ではめっきり聞かなくなりました。無理に真似するとからかっているニュアンスに聞こえる可能性があるので気をつけてください。普通に「エイ」のままで充分です。

4 「オー」が「オーイ」になる人がいる

これはむしろ「エイ」を「アイ」と発音する人よりも多い気が……。たとえば”I don’t know.”が「アイドンノーイ」。”No, no.”が「ノーイ、ノーイ」
ウチの娘のニックネームはロロ(仮名)なのですが、幼稚園の先生がこの「オー」が「オイ」になるパターンの人で、彼女はずっと「ロイローイ」と呼ばれてたんですね。で、娘は物心ついてから、「日本語ではロロで、英語ではロイローイという2つの名前を持っていると思っていた」と告白してくれました。……なんかかわいそうなこと、したなあ。

5 語尾をすぐ短縮して「イー」にする

たとえば「オーストラリア」や「オーストラリアン」が「オージー」、「ポリティシャン」が「ポリー」、「ウールワース」というスーパーマーケットチェーンが「ウーリー」という具合に、「短くして語尾をイーにする」のが得意です。ただこれが結構誤解のもとで…… 。
たとえば私、今でもアマチュアサッカーチームに入っているのですが、その初年度。シーズン終了直前の練習後のミーティングで、キャプテンがこんな話をしました。
「打ち上げは公園でバービーでいいね?」
まわりの反応は「ああ、それがいいよね」という感じ。……大の男どもが公園に集合して、あのかわいらしいお人形で遊ぶ? それってかなりヤバくない? この半年、気のいい健全なスポーツマンたちとつきあってきたという私の中の神話が、もろくも崩れ去った瞬間でした。
「バービー(barbie)」が「バーベキュー(barbeque)」の省略形だと知ったのは、その打ち上げの直前。ああ、公園に人形持っていかなくてよかった……。
省略形での笑い話をもう一つ。これもサッカーがらみです。私は自分でプレーするだけでなく、少年チームの監督もしていました。初年度は「6歳以下(アンダー6)」の担当です。で、ある日曜日、ホームグラウンドにプロカメラマンを呼んで、アンダー6からシニアメン(この場合は単に「大人チーム」という意味)まで、順番に「チームフォト」を撮ることになりました。日本代表などが試合開始直前に撮る記念撮影みたいなものですね。
でも初めてのチームフォトということで、子どもたちも緊張気味。そこでカメラマンがこんなことを口にしました。「じゃあ、僕の後につづいてこう言って」
私はてっきり「チーズ!」と来るのだと思っていました。日本なら無理矢理ニコッとスマイルをつくらせるにはそれが定番ですし、なんと言っても「チーズ」は英語ですからも、写真を撮る前にそう言わせるのは英語圏からきたものだとばかり思っていたのです。ところが……。
カメラマンが口にしたのはこうです。「モンキーザンディーズ!」
子どもたちはスマイルどころか爆笑。そして……保護者たち、特にお母様方の困ったような表情。その万国共通の表情から「ああ、これは下ネタがらみだな」とすぐにわかったのですが、なんと言ってもそういう話なので、高貴で気品にあふれる監督という評判を取っていた(はずの)私がその場で誰かに訊くわけにはいきません。
結局家に帰ってから妻と必死で考え、それが「Monkey’s undie」だと理解したのはしばらく経ってからのことでした。” undie”は例の省略形で” underwear”(下着)のこと。つまりカメラマンが子どもたちに言わせたのは「さるのパンツ~!」だったんですね。

とにかく素敵なオーストラリア旅行またはオーストラリア生活をお楽しみください。

最後はバカ話で終わってしまいましたが(いや、最初もバカ話で始めた気が……)、こんな愉快なオーストラリア生活を株式会社アルク様のサイトでつづった連載エッセイが、このたび電子書籍になりました。下記の告知、ぜひご覧ください。

【まとめ】

  1. 「グダイ・マイッ!」よりも「ハイ、マイッ!」のほうが一般的
  2. 初対面でも「ハウ・アー・ユー?」で問題なし
  3. 「エイ」を「アイ」と発音するのはからかっている感じが出て逆効果
  4. 「オー」が「オーイ」になる人がいるがこれも真似する必要はない
  5. 「オージー」など、「語尾を短縮してイーにすること」が多い

【文:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】

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コメント

  1. 相原光 より:

    とてもおもしろかったです、参考になりました。
    うちのお店にもたまにオーストラリアの方が来るのですが、英語が分からない(笑)!
    アメリカ英語にすっかり慣れているので、かなり新鮮です。単語の使い方なんかが、イギリス英語系なんだなあという印象です。オーストラリア英語ネタ、またお願いします!

    1. Yukio Yanagisawa より:

      相原光さん。ありがとうございます。そうですね、明らかにイギリス英語系です。でもアメリカの映画やドラマにも親しんでいるので、アメリカ英語も理解します。
      そのうちスペルの違いなどもやろうかと思っています。
      あっ、「ハワイ英語」、書いてください。

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