【海外ライターに12の質問】⑰ ドイツ・ミュンヘン在住町田文さん

海外在住ライターの「仕事ぶり」だけでなく、「人となり」をご覧いただく【海外ライターに12の質問】。今回はビール祭りで有名なドイツ・ミュンヘン在住、町田文さんの登場です。

町田文さんプロフィール】

1986年生まれ、東京都出身。小学生時代をオーストリアで過ごし、2005年からドイツ在住。アウクスブルク大学社会学科修士課程修了。 卒業後、ミュンヘンで社会人となりそのまま定住。趣味はジャズダンスとフランス語。ドイツ人の夫と3歳の娘の三人暮らし。


1 これまでの略歴を教えてください。

日本→オーストリア→日本→ドイツという流れで日本とドイツ語圏の国を跨いできました。スーツケース一つでドイツにやってきたのが19歳。ドイツの大学にだけ通い卒業後は本帰国する予定でしたが、人生はどう転ぶか分かりませんね。私の場合、ドイツの就職システム(※)に共感し、大学4年生の時に日本に戻らない決心をしました。そしてそのままドイツで会社員やフリーランスを経験し、現在は二つの職業を持ちながら子育てを楽しんでいます。政治的・社会的な課題はまだまだありますが、福利厚生が充実しているドイツならでは両立できることなのだと実感する日々です。

(※ドイツの就職方法を簡単に説明すると、未経験者だろうが企業の空いている役職に応募する仕組みになっています。日本の新入社員制度はなく、自分の興味がある分野に直接応募できます)

 

2 Youは何しにその国へ?

小学校2年生から中学校1年生の途中まで父親の仕事の関係でオーストリア・ウィーンにいました。帰国後、中学校ではあまりドイツ語に触れる機会はなかったのですが、国際学科の高校に入学したと同時にドイツ語の授業をまた受けられるようになりました。高校2年生の時にドイツ語の先生に「ドイツの大学には行かないの? 学費かからないよ」とさらっと言われたのがきっかけです。もう一度海外へ行くなら今がチャンス!と思い立ちました。

 

3 ライターなどの仕事を始めたきっかけは?

大学生の時に雑誌編集者になるのを夢見ていて、一時帰国すれば「編集会議」を買い、読み漁っていました。身近にできることはないかと思い、探したら某旅行会社の現地情報ブロガーの募集案内を発見。その旅行ブログのドイツ担当ライターになったのがきっかけです。

同時に通っていたアウグスブルグ大学の学生誌の記事も書くようになりました。自分で企画を出し、インタビューし、原稿を書くことを実践できた貴重な体験でした。真面目なサークル活動で、プロの記者の講習会にも参加しました。


4 ライター以外の仕事はしていますか? それはどんな?

大学を卒業した後、まずはファッション及びライフスタイルの広報の道に進みました。現在は週4日勤務で機械メーカーのB2Bマーケティングと広報をしています。担当エリアはドイツ・オーストリア・スイスです。

 

5 世界一好きな場所はどこですか?

東京。故郷だから、という理由は無論、やはり昔からの友人に会える場所は大切です。そして東京は飽きない。何歳になろうと自分が落ち着けたり、はしゃげる場所があり、一時帰国する度に新たな発見があります。開拓が終わらない街なので歩いているだけでルンルン気分になります。

次回の一時帰国で行きたい場所を二つ述べるとまずはキッザニア。このような職業体験レジャー施設はドイツでは聞いたことがないので娘と行きたいです。そして伊豆諸島で数日間のんびりしたいです。


6 いちばん好きな小説はなんですか?

一冊に絞ることはできませんが、「スプートニクの恋人」(村上春樹著)は物語のアイディアがとても斬新でした。ドイツ語訳もされているので、ドイツ人の友人にプレゼントしたら絶賛していました。

ドイツ語で読んだ小説だと、映画化もされた「ショコラ」の続編(原題The Lollipop Shoes, 独題Himmlische Wunder。Joanne Harris著)が好きです。現代的且つ幻想的であり、独特な世界観がある内容です。また、章ごとに主人公が変わるという書き方も巧妙でした。


7 会ってみたい人は誰ですか?

まだ会ったことがなく会ってみたい、という人は特にいませんが、会いたい人はいます。タイミングが合わない、近距離にいないなどの理由で10年近く会っていない友人に会いたいです。そして楽しく飲み食べ歩きでもしたい(笑)

 

8 趣味や余暇の過ごし方を教えてください。

大学生の頃からジャズダンスを習っています。ジャズ音楽に合わせた社交ダンスだと誤解されがちですが、これはバレエの基礎を取り入れたフリースタイルなダンスであり、振り付けを覚えて踊るものです。合わせる音楽もソウル、ファンク、ヒップホップなど様々。全身の筋肉を使うため良い運動になる上、開放感も味わえます。


9 仕事場はどんな感じですか?

執筆はリビングルームにある食卓で済ませます。子供がいるため夜中に書くことが多いです。インタビューなどは金土日及び保育園のお迎え前に行います。数年前にカフェで仕事をしてみたのですが、慣れない椅子とテーブルの高さと周りの騒音が気になり、「カフェワーク=かっこいい仕事スタイル」という概念は吹っ飛びました。

会社員としての仕事はオフィスと自宅で行うことが半々。一年間の育児休暇を終え、職場復帰した時に在宅ワーク申請をしたのがきっかけです。通勤時間を削らないと保育園のお迎え時間に間に合わないため、臨機応変に対応できるスタイルにしました。私が出社する日は逆に夫が在宅勤務をし、午後4時以降娘の世話係を担当します。

オフィスにあるデスクは飾り気のない普通のデスクです。デスクトップ画像は娘の笑顔です。

 

10 使っているSNSは何ですか? いつから?

フェイスブックを10年以上前から使っています。しかし一般公開している投稿はなく、面識がある人としか友人になっていません。主にドイツ以外の国にいる友人の近況を知るために利用しています。

LinkedInとXing(ドイツ版LinkedIn)のアカウントも持っています。プロフィールは最新のものですが、積極的に使ってはいません。

また、マーケティングの仕事ではフェイスブック、ツイッター、YouTubeを利用しています。


11 生まれ変わったら何になりたいですか?(職業でも動物でもモノでも)

子供がいないことを前提に、東京で編集者の仕事をしてみたいです。とてもミーハーな発想ですが、日本ではアルバイトしかしたことがないので一度OLになってみたい(笑)。いわゆるOL服もほとんど持っていないため、色んなカルチャーショックを受けてみたいです。(現職場へは普段着で出社します。見本市に参加する時のみ正装します。)

 

12 最後に一言!

「文」(ふみ)という名の通り、小学生の頃から文章を書くことが好きです。旅行・文化関連に限らず、社会性・政治性のある記事も書きます。よろしくお願いいたします。

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