【南アフリカ在住ライター直伝】「トランスカイ」エリアのおすすめコサ料理5選(閲覧注意)

ドンボロ

こんにちは。海外書き人クラブ新会員、南アフリカ在住のノンフィクションライターのバンベニ桃です。

今回は南アフリカ共和国の先住民コサ族が住む「トランスカイ」エリアの伝統料理を紹介します。日本とはちょっと違う肉の食べかたなど、ぜひご覧になってください。

アフリカ大陸最南の国、南アフリカ共和国は一般的なアフリカの灼熱な気候とは違い、温暖で年間を通して過ごしやすく、旅行しやすい国だと言えます。広大な大地と豊かな自然、フレンドリーな南アフリカ人が訪れる旅人を楽しませてくれます。
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ヨハネスブルグから飛行機で約1時間半のところにある東ケープ州。ここにかつてアパルトヘイト時代に「トランスカイ」と呼ばれた独立国がありました。かの有名な初代黒人大統領ネルソン・マンデラ氏や、前大統領タボン・ベーキ氏などの南アフリカの黒人リーダーの出身地としても知られています。

アパルトヘイト時代に南アフリカに属さなかったことから、この地では今でも先住民のコサ族の文化がたくさん残っています。筆者は2010年にコサ族に嫁ぎ、この地で暮らしています。丘と丘が連なる美しいトランスカイの地は欧米人観光客には知られていますが、日本人観光客の中ではまだまだ穴場。

草原にコサ族の伝統的な家「ロンダ」が並ぶトランスカイの村々

草原にコサ族の伝統的な家「ロンダ」が並ぶトランスカイの村々

今回は、トランスカイで食べられるコサ族の食べ物で、筆者がおすすめするもの5つを紹介させていただきます。

 

1.アフリカ料理の定番のご馳走「パパ ネ ニャマ エンクク」

パパ ネ ニャマ エンクク

アフリカ全土で多く見られる食べ物のひとつにパップがあります。パップとはトウモロコシ粉を炊いたアフリカ人の主食の一つです。

南アフリカでは英語で「パップ」と呼ばれますが、コサ語では「パパ」、マラウィでは「ンシマ」、ケニアでは「ウガリ」など名前が変わります。国によっては精製していたり、してなかったり。柔らかかったり、しっかりしていたりといろいろです。煮物や菜っ葉との相性が良く、コサ文化ではお肉と一緒に食べられます。

本格的なアフリカ料理が食べたいなら、その日絞められた新鮮な地鶏一羽丸ごと入ったシチューと、パップと野菜の付け合わせの「パパ ネ ニャマ エンクク」をお試しください。「パパ ネ ニャマ エンクク」は「パップと鶏肉」というコサ語。「パップ&チキン」でも通じます

大草原で自由に育てられた地鶏の肉はしっかりとしていて、とってもおいしい。脂身が少なく、食べ応えがあります。

 

チキンのいろんな部位

さて、そのチキンも一羽丸ごと、いろんな部位を楽しみます。

モモ肉、胸肉。砂ずり、ハツ、足、首、頭。コサ族はどの部位も無駄にすることなく美味しくいただきますので、食べたことのない部位なども楽しめます。鶏皮が好きな方は首肉が皮が多くとっても美味なのでお試しを。

 

2.暑い日は「ンブヴォ」を食べる

ンブヴォ

とうもろこし粉を少なめの水で、そぼろ状のパップを作り、冷ましたものに、牛乳を発酵させた「アマシ」という酸味のある牛乳をかけて、ひたひたにして食べます。これが「ンブヴォ」です。

コサ族は放牧民族なので、夏になると暑い日に搾乳した牛乳をひょうたんの中に入れて日の当たる場所に置いておきます。夕方になると自然に発酵牛乳「アマシ」が出来上がっているので、それをそぼろ状パップにかけます。

味はヨーグルトのような味。このままでは味気ないので、日本人は少しお砂糖を入れると美味しく食べることができます。コサ族の暑い日の定番。日本でいうと「そうめん」のような感覚でしょうか。

現在ではスーパーマッケットがたくさんある南アフリカでは、アマシもホームメイドではなくなり、市販のものが多く出回っています。私は市販の方が、精乳されていない牛乳ほど臭みがないので好みです。

ンブヴォ

 

3.さっぱりしたフルーティな味わい「マヘウ」

マヘウ

これは料理というよりは飲み物になるのですが……。とうもろこし粉から作られていてボリュームがあるので、小腹が空いた時に飲むといい飲み物「マヘウ」です。

村の各家庭にはホームメイドのマヘウがあります。つぶつぶが荒い家やスムーズな家、砂糖の量により甘さ家庭によって違います。

とうもろこし粉をとろとろに煮て、それを発酵させてお砂糖を入れた飲み物。私はマヘウの大ファンで、我が家も夏になると自家製のマヘウを作ります(写真は私のホームメイドのマヘウです)。スーパーマーケットでも売られていますが、家庭の味の方が断然おいしいです。

お味はネクターのようなトロみがあり、甘酸っぱいです。初めて飲んだ時は何かフルーツのスムージーのようなものと思ったので、とうもろこしから作られていると聞いて驚きました。

発酵菌が活発でホームメイドのものは微炭酸。冷やして飲むととっても美味しいです。

 

4.アフリカ料理と洋食の融合「ドンボロ」

ドンボロ

次は一般的な家庭料理ではなく、食堂でよく食べられている一品。

ドンボロは蒸しパンのことで、チキンやビーフ、羊肉などのシチューと一緒に食べられます今回は「チキンシチューとドンボロ」を紹介します(写真奥。手前と左側のチキンと、写真だと見分けがつきにくいですが……)。

ドンボロを作る時、丸めたパン生地をシチューの上に置き、シチューと一緒に蒸しパンを作るという一石二鳥の料理です。ドンボロ自体は甘くない蒸しパンといった感じで、しっかりとチキンの味が出たシチューと一緒にいただきます。

肉だけが皿に盛られ、シチューは別の器に入ってお好みの量をかけて食べます

ドンボロにかけるシチュー

ホクホクの蒸しあがったばかりのパンに、コクのあるシチューをつけるととってもおいしい!

その日絞められたチキンが2ピースとつけあわせの野菜が数種類、ついてきます。まさに日本の「定食」風で、食べ応えも十分です! お値段は35ランド(約250円)くらいです。女性であれば二人で一皿でも足りるほどの量です。

ドンボロを食べさせるレストラン

ドンボロはオランダ系の南アフリカ人から伝わったレシピがコサ族流になったとも言われています。

 

5.ちょっと衝撃的だけど、意外とおいしい「スマイリー」

スマイリー(羊の頭)

こちらは衝撃的な食べ物ですが、羊肉に抵抗のない方は是非試してみてください。骨つきの肉を食べ慣れていない日本人にはちょっと難しいですが、頬肉の部分など、とってもおいしいです。

羊の頭を半分に割り、炙った後に、長時間茹でたもの。塩でシンプルな薄味がついています。

スマイリー(羊の頭)

こちらが茹でられる前のスマイリー。その顔が微笑んだように見えることから「スマイリー」と呼ばれています。顔半分が25ランド(200円ほど)で街角でよく売られています。2人で分けてちょうどいいくらいですから、かなりお手頃価格ですね。

コサ族は放牧民族なので、肉を自分たちで屠り食べる文化があります。それ故、彼らが肉を残すことはほとんどありません。骨についた小さな肉までキレイに残さず食べます。

それに見習って私も肉は残さずに食べるようになりました。スマイリーは一見グロテスクではありますが、「肉を食べる」ということは、どんな部位も隅々まで食べることだということを、アフリカ文化に学びます。

【文:海外書き人クラブ バンベニ桃】

(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)



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