【スペイン在住ライター直伝】ズバリおすすめの「穴場的」観光地7選

情熱の国スペインは観光名所もたっぷり。ド定番といえばバルセロナやマドリードですが、今回は海外書き人クラブ会員の和田莉奈がスペイン在住者の目線で「絶対おすすめの穴場的観光地」をご紹介します!

1 玉ねぎ焼きをほおばる「ヴァイスのカルソターダ祭り」

カルソターダ祭り

毎年1月の最終日曜日にタラゴナ県ヴァイス市で開催されるカルソターダ祭り。日本の某世界のお祭り特集番組でも紹介されたことのある有名なお祭りです。

カルソターダとは、カルソッツという特殊な育て方をされた玉ねぎ焼きをメインにしたバーベキュー、またはその集まりのことを言います。一見長ネギのようなこの野菜、カルソッツを真っ黒になるまで焼いて、手で皮を剥ぎ、たっぷりのソースをつけ、口を大きく天に向かって開けて食べます。甘くてとろっとろのカルソッツはもう絶品。1月のお祭りでは伝統的なカルソッツ焼きの実演や、大食いコンクール、カルソッツを使った地元の美味しい特産品が集まるマーケット、約12ユーロ(毎年変動)のチケットで味わえるカルソッツセットなどがあり、見どころ盛り沢山です。

 

2 様々な表情を見せる「ピレネー山脈ハイキング」

ピレネー山脈ハイキング

スペインとフランスの国境を東西に走る山脈。スペイン側のピレネー山脈はナバーラ州、アラゴン州、カタルーニャ州にまたがっていて、いくつものハイキングコースや自然公園があり、場所によって色んな顔を見せてくれるので何度行っても飽きません。何泊か泊まってゆっくり色んなコースを歩いてみるのをおすすめします。シーズンになるときのこ狩りにやってくるスペイン人がたくさんいます。

もちろん道中の郷土料理を楽しむのもお忘れなく! 9月、10月頃に行くと、日本とはまた一味違った紅葉を楽しめておすすめです。

 

3 白い家々が美しい「べヘール・デ・ラ・フロンテラ」

べヘール・デ・ラ・フロンテラ

南スペインには有名な「白い村」がいくつかありますが、私のおすすめはズバリこの村です。景観が魅力的なのはもちろん、入り組んだ小さな路地を歩いていくと、ふとしたところに現れる絶景スポット、内装の美しいレストラン、タイルアートが必見のスペイン広場、可愛らしい雑貨店、街のはずれにある大きな風車などが楽しめます。また海辺から数キロの小高い丘の上にあるので、素晴らしい眺めで有名です。夕暮れ時になると見晴らしの良いバーには多くの人が集まり、沈む夕日を楽しんでいます。

村内を見るだけなら1日、2日でも十分ではあるのですが、車があれば周辺に沢山見どころがあるので、ぜひゆったり滞在するのをおすすめします。まわりにいくつもビーチがあるのでこれらを巡らずに帰るのはもったいない! イベリア半島最南端までのドライブも、シェリー酒のワイナリー訪問もぜひ! 2022年に新しく開催されたべヘールフラメンコフェスティバルもぜひチェックしてみてください。

 

4 歴史地区を徒歩で巡る「コルドバ」

コルドバ

キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の文化が歴史の中で共存してきた街コルドバ。その歴史地区は世界遺産に登録されています。メスキータ大聖堂、庭園が有名なアルカサル、ローマ橋は必見。どれも歩いて回れる距離にあります。

またコルドバといえば白壁に色とりどりの花や観葉植物の鉢植えが飾られているパティオ(中庭)が有名です。毎年5月に開催されるパティオ祭りでは普段見る事ができない個人宅のパティオ(コンクール参加者のお宅)をはじめ、いくつものパティオを見て回る事ができるので、この時期の訪問は特におすすめです。

お腹が空いたら、名物のサルモレホ(ガスパチョのもったり濃厚バージョン)とフラメンキン(豚肉と生ハムのロールカツ)を注文するのをお忘れなく。ほっぺたが落ちます。

 

5 美食とビーチの街「サン・セバスチャン」

サン・セバスチャンのビーチ

言わずと知れた美食の街サン・セバスチャン。ミシュランの星付きレストランがたくさんあるのですが、この街がすごいのは有名店だけでなくどのお店に入っても料理がおいしいと言われているところ。食業界で活発なコミュニケーションが行われていて、街全体で食文化を盛り上げようという取り組みがその秘密だそうです。

レストランやバル巡りを十分楽しんだら、市内からすぐのラ・コンチャビーチへ。観光しながらふらっと寄れる距離感です。もし日程にゆとりがあればホームステイもおすすめです。バスクの人々の料理好き、美食好きはまず各家庭から始まっていて、家庭料理もレベルが高い! 各ご家庭のこだわりを聞きながら食べる食卓の味は格別です。

 

6 温泉とバルめぐりが楽しい「オウレンセ」

オウレンセの温泉

スペインにも温泉があるのをご存じですか? 北スペインはガリシア州にあるこの温泉地は旧市街に1ヵ所、また郊外に複数温泉があります。日本風の温泉をイメージした施設もあれば、プールのような温泉、また川沿いの公共浴場もあり、日本とはまた一味違った温泉巡りができます。

こちらでは水着を着用しての入浴なのでご注意を。また残念ながら多くの温泉施設で小さいお子さんの入場制限があるので家族旅行の際は要チェックです(5歳以上〜、10歳以上〜など、場所毎に異なります)。

温泉でリフレッシュしたらオウレンセの旧市街を散策してみましょう。カテドラルの周りにたくさんバルがあるので、バル巡りをぜひ。タコのガリシア風をはじめ、絶品の海の幸、山の幸が楽しめます。

 

7 美食とスペインの暮らしを体験! 「アストゥリアス」でファームステイ

アストゥリアス

長い海岸線と険しい山岳エリアを併せ持つ自然豊かなこの州。私はいろいろな地域でスペイン人に、「おいしいものを食べるならどの州?」という質問をして回っているのですが、「アストゥリアス!」と答える人が多いのです。理由は「何を食べても美味しいから」。

酪農が盛んなことから地場チーズの種類はスペイン随一。肉料理も質が高いと有名。新鮮な魚介類もある。ファバーダを代表する煮込み料理に、シードルも絶品!

そんな美食、そして海と山の自然あふれる土地アストゥリアスでぜひおすすめしたいのがファームステイです。畑や牧場で現地の人と共に働くことでその地の食材の醍醐味を学べるのはもちろん、地元の人と暮らしてみることでより深く食文化を知る事ができ、おまけに休日はビーチやハイキングまで気軽に楽しめる、まさに一石三鳥です。

私はスペインのほとんどの地域でまだ厳しい残暑の残る9月にファームステイをしましたが、北スペイン特有の涼しい気候に恵まれ、畑仕事にもハイキングにもピッタリの時期でした。

 

いかがでしたでしょうか? 行きたいところがあり過ぎる? 良いんです、それで。「またここに来たいな、今度はここにも行ってみたいな」と何度訪れても飽きない、訪れる土地毎に違った顔を見せてくれるのがスペインの魅力。最初に行ってみたい場所をいくつか決めてこの地に降り立てば、皆さんももう情熱の国スペインの虜です。

(文・写真(冒頭のものを除く) 和田莉奈)

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