インド人はカレー以外に何を食べているのか? 現地の学食で探ってみた!

はじめまして。インド在住海外書き人クラブ会員の小日向みなみです。

みなさんは「インド人って普段カレー以外に何を食べているのだろう?」と疑問に思ったことはないですか? 今回はそんな素朴な疑問にお答えします!

日本でもインド料理は身近にあって、よく知っている人も多いですよね。でもパンやライス、ヨーグルトやサラダなどを除けば、カレー以外の「タンドリーチキン」や「チキンティカマサラ」でもそこはかとなく漂うカレー風味

でも毎食カレー味ってことはないだろう。一部の外国人から「毎食スシを食べている」と勘違いされている日本人だって毎食どころか毎日だって食べないし。

というわけで今回は2022年5月インドに到着し、大学院に入ったばかりの私がその大学の食堂に一日潜入。

インドの学食

インドの本当の「朝昼晩」の食事をご紹介しちゃいます!

 

朝食

インドの朝食

左上から

Chai (チャイ: ミルクティー)

朝食では、チャイかホットミルクを選べます。因みにどちらも砂糖がたっっっくさん入っています。それでも足らない人向けに後入れ用の砂糖も用意されていますが、私は利用したことがありません。そんな甘い甘いチャイとホットミルクですが、日によって頭に響くほど甘すぎたり、ただ甘すぎたりと味が安定していません。それもある意味、毎朝の楽しみになっています。

 

Aloo patty (アローパティ: ジャガイモの揚げ物)

アローパティは、ジャガイモの揚げ物ですが、この日の朝食ではナッツも入っていました。好みでケチャップを付ける人もいます。外はサクサク、中はジャガイモでホクホクとしていて、食感の違いを楽しめます。

 

・Sambar (サンバル: レンズ豆ベースのカレー)

サンバルは、南インドでよく食べられるミールスによく登場しますよね。サンバルと一口に言っても、具材は様々で、この日はトマトと玉ねぎがレンズ豆と一緒に入っていました。他の日は、オクラが入っていたりします。

 

White bread (食パン)

食パンは、日本のものより二回りくらい小さく、手のひらサイズです。写真から伝わるかわかりませんが、想像以上にパサパサ、いやパサパサパサパサしています。この日のように、食パンのみのときもありますが、サンドイッチとして出てくるときもあります。食パンとアローパティやサンバルを一緒に食べるとより美味しいです。

 

Paratha (パラタ: 野菜入りのフラットブレッド)

パラタは、私の一番のお気に入りです。パラタは、一見チャパティに似ていますが、食感や味わいが異なります。チャパティよりも少し分厚い5mmくらいで、生地が層になっていて層の間に野菜が細かく挟まっています。この日はシンプルにジャガイモが入っていましたが、その他にも玉ねぎやカリフラワーが入っていることもあります。もちもちとした生地スパイスの香り野菜の食感が合わさって、広げると直径20cmほどの一枚はぺろりと食べてしまいます。このパラタも食パン同様おかずと合わせて食べても美味しいです。

 

というわけで朝っぱらから「カレーとパン」が基本の香ばしい食事です!

 

昼食

インドの昼食

左上から

Dahi (ダヒ: ヨーグルトと野菜のカード)

カードとはインド風ヨーグルト。この日は刻んだタマネギが入っていました。そのままこれだけを食べても美味しいですが、お米とおかずを混ぜながら食べるときに、「味変」要素として加えたり、スパイシーさをマイルドにしたりするために加えたりするのも美味しいです。ヨーグルトが持つ爽やかな酸味が暑い季節にとてもぴったりです。

 

Yellow dal (イエローダル: レンズ豆のカレー)

イエローダルは、日本のインド料理店では「豆カレー」と記載されていることが多いと思います。レンズ豆のほくほくとした食感にスパイスがマッチしています。日本人にも馴染みやすいカレーです。

 

Cucumber and onion (生のキュウリとタマネギ)

インドで食べるキュウリは、日本のキュウリよりも一回り大きく、種の存在感もあります。ただ、種はスイカの黒い種のように硬いわけではなく、薄くて柔らかいので違和感なく一緒に食べます。タマネギはレッドオニオンで辛味が少なくさっぱりしておいしいです。現地の人たちは何もつけずにこれらを食べていることが多いのですが、私はダヒがあるときにはつけて食べたり、チャパティにくるんで食べたりしています。

 

Pulao (プラオ: スパイスで風味づけした野菜ご飯)

ほんのりとスパイスが香り、ダイス状のニンジンとグリンピースが入っています。米は、バスマティライスで、パサパサと乾いた食感です。ダルをかけてもベチョベチョにならず、米の粒感が残って相性抜群です。ニンジン、グリンピースも混ぜて食べると飽きることなく最後まで美味しく食べられます。

 

Chapati (チャパティ: 主食の一つで無発酵のパン)

平らで、ほんのりと小麦の香りがします。日本ではカレーと共にナンがよく食べられますが、現地ではチャパティや米を主食として食べることが多いです。ナンのようなもちもち感はありませんが、ナンよりも具材が掴みやすくて食べやすいです。少し焦げている部分も香ばしくて美味しいです。

 

Aloo Gobhi (アローゴビ: ジャガイモとカリフラワーのスパイス煮)

私のお気に入りのおかずの一つです。日本のインド料理店で見かけたことはあるでしょうか?インド料理でスパイスの効いていないものなどきっとないのですが、その中でもアローゴビはまろやかなスパイスの効き具合で、ジャガイモとカリフラワーのほくほく食感ととてもマッチしています。これもチャパティに包んでたべたり、ダヒにつけて食べるのが絶品です。

 

ランチでもやっぱり「カレー」が基本の香ばしさです!

 

夕食

インドの夕食

左上から

Cucumber and onion (生のキュウリとタマネギ)

 

Yellow dal (イエローダル: レンズ豆のカレー)

 

Kofta (コフタ: ユウガオの実のカツ入りカレー)

トマトベースのカレーで、すっきりとした酸味にグレイビーソース味のユウガオの実のカツが浸っており、食べごたえがあります。ユウガオの実は日本でも食べられるそうですが、私はインドに来て初めて食べました。ユウガオの実のカツは、ホロホロとした食感が野菜なのに肉感を感じさせます。グレイビーソースもよくしみていて、少し濃い目の味付けが食欲をそそります。

 

Kheer (キール: 米入りミルクプリン)

プリンと言ってもトロトロとしていて、日本で見かけるプルプルとした固形ではなくどちらかというと液状です。見た目や食感は雑炊のようです。雑炊のようなスイーツ?!と思われるかもしれませんが、意外や意外、美味しいのです。キールの中の米はモチモチ感が少し足らない細かいタピオカのようで、ミルクとたっぷりの砂糖の甘みに合います。スパイスたっぷりのご飯の後のデザートにはピッタリです。

 

Chapati (チャパティ)

 

Rice (ノーマルな炊いたバスマティライス)

 

夜もやっぱり「カレー」、しかもダブルです! そうインドでは一日三食欠かさずカレーを食べるのが普通のようです!

ただし一口に「カレー」と言っても色々な種類があって、スパイスの組み合わせや分量によって味わいが無限にあることが興味深いです。

これからも、インドの現地にいるからこそお届けできる情報や体験を共有できたらと思います!

(写真(冒頭を除く)・文 小日向みなみ)

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