新型コロナウイルス対策。飛行機に乗るときここに注意!

空港に駐機中の飛行機

新型コロナウイルスが世界中で感染拡大していますが、諸事情で飛行機に乗る必要がある方もいるかと思います。

海外書き人クラブ会員の香港/ニュージーランド在住のりんみゆきが2003年のSARS中キャビンアテンダントとして乗務していた経験や、現在は二カ国デュアル生活で毎月4~5回は飛行機に乗っている体験から、この状況下でも快適な空の旅を過ごすために気をつけたいことをご紹介いたします。

こちらでご紹介するのはあくまでも個人の体験に基づくものであり、医学的な根拠があるものではないことをご了承ください。

スポンサーリンク



 

1 持ち物リスト必需品3選

消毒ハンドジェルと殺菌ウェットティッシュとマスク

・消毒ハンドジェル

一般的な感染症対策としては手洗いが一番効果的だということですが、飛行中はシートベルト着用サインがついていて席を立てなかったり、窓側の席で通路に出にくかったりなど、ひんぱんトイレに行って手を洗うことはなかなかできません。

そこで便利なのが消毒ハンドジェル。機内持ち込みの液体は100ml以下(日本の国内線は500ml)ですので、もしそれ以上の場合は小さな容器に移しておきましょう。

・殺菌ウェットティッシュ/ティッシュ

ウェットティッシュは手や席のまわりを拭くのに使います。ティッシュは咳やくしゃみをする時に口にあてて使います。使用後のものはシートポケットやカバンに入れず、すぐにトイレのゴミ箱に捨てましょう。

・マスク

必要に応じて使います。

 

2 乗ったらすぐにすること

飛行機の機内

席についたら、自分が飛行中触る可能性のあるものは全て殺菌ウェットティッシュで拭きます。テーブルやテーブルのラッチ、ひじ掛け、シートベルトのバックル、パーソナルテレビのスクリーン、リモコン、照明やコールボタンのスイッチなどがあります。窓側の席の場合は、窓のブラインドも拭きます。

あとは自分の携帯と飛行機に乗る前にいろんなものを触った自分の手も拭きます。もちろん使用済みのウェットティッシュはすぐにトイレのゴミ箱に捨てます。また飛行中オーバーヘッドロッカーの荷物を取り出したり入れたりして触ったら、その都度消毒ハンドジェルを使います。

 

3 マスクはするべき?

ニュージーランドの空港内の様子

キャビンクルーは多数のお客様や空港関係者に接するので搭乗の時からマスクを着用し、ミールサービス中はゴム手袋をしています(航空会社によって異なるかもしれません)。SARS中乗務していた時は、フライト中に口紅を塗りなおさなくていいから楽だねなんていう冗談も言っていました。

マスクはCOVID-19(新型コロナウイルス)に関しては、あまり効果がないというリサーチもあります。私は基本的には機内ではマスクはしない派です。まわりに咳やくしゃみをしている人がいたり、自分が咳やくしゃみをしていたらマスクの着用は必要ですが、そうでない場合はしません。

これは個人によって考え方が違うので、していた方が安心という方はしていいと思いますが、他の人がしていないからといってそれを批判するのはよくありません。私は10時間以上のロングフライトに乗ることが多いのですが、アメリカ線、ニュージーランド線ではマスクをしているのは少数派でした。

香港の空港では職員をはじめ、空港利用者全員がマスクをしていますが、2020年2月19日に訪れたアメリカのシアトル・タコマ空港、2020年2月26日に訪れたニュージーランドのオークランド空港では職員も利用者もマスクをしている人は数人でした。

海外でアジア人=感染者やウィルスと差別を受けているところもあるようですが、マスクをするという概念がない欧米人にとってはマスクをしているだけで病人だと思ってしまう人もいるそうです。行かれる先の国の事情によって臨機応変に対応するのがいいかと思います。

 

4 機内で一番気をつけたい場所

それはトイレです。飛行時間の長さによりますが、一人の乗客が一回もしくはそれ以上利用します。あまり想像はしたくないですが、使用後も20秒間手を洗っているかわかりません。トイレ内では必要最低限のものを触り、蛇口やロックなどは紙タオルを持って使い、使用後はすぐにゴミ箱に捨てます。席に戻った後は消毒ハンドジェルで手をきれいにします。

 

5 オンラインチェックインで席を選ぶ

事前にオンラインでまわりに空席があるところ、トイレに近くないところを選びます。現在は空港や航空会社によってオンラインチェックインをしても搭乗券はカウンターで発行などありますが、席はあらかじめ選んだところが指定されます。

 

6 不調の場合は乗らない

喉が痛い、微熱がある、くしゃみ咳などの症状がある場合は、旅行を延期する勇気を持ちましょう。自分の体調が悪化するだけではなく、周りの人にも迷惑をかけてしまいます。

空港によっては出発前に体温検査を実施しているところもあります。十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事、適度な運動など、日頃から体調管理を心がけて、健康な身体で飛行機に乗りましょう。

機内食は以前SARSの時乗務していた時は食べなかったり、自分で持ち込んだものを召し上がっているお客様が多かったように思いますが、ここ数カ月お客さんとして乗っている立ち場からまわりを見渡す限り、みなさん機内食を食べて、機内の飲み物も飲んでいるようです。機内は乾燥していて喉がイガイガするので、私は水のボトルとのど飴をいつも持っています。

 

なお現在香港の日本からの受け入れについては以下のとおりです。

2/25付、在香港日本総領事館からのメール「新型コロナウイルスによる感染症(その15:香港政府の措置等)」の一部抜粋

2月24日の記者会見時に、ソフィア・チャン食物及衛生局長官から発言:「至於來自日本和意大利的旅客,包括香港居民和非香港居民,入境後14天内若條件許可,我們的建議是14天内也留在家中、量度體温,以及出外需要全程佩戴口罩。」「日本(及びイタリア)から入境する旅客については,香港居民・非居民に拘らず,条件が許せば,香港入境後14日間は家の中(滞在先)に留まり体温を測定し,及び外出の際には全行程でマスクをする必要があることを提案する。」)

国によって条件は異なりますので、行く前に目的地の受け入れ情報を確認してから空港に向かってください。

それでは目的地まで、どうぞ快適な空の旅をお過ごしください。

(文・写真 りんみゆき)

※新型コロナ肺炎に関する関連記事です↓

新型コロナウイルス対策現地レポート➁中国・海南島【林由恵】

新型コロナウイルス対策現地レポート➀台湾【小川聖市】

新型肺炎で「中国脱出」する人を日本だけが熱烈歓迎中⁉【柳沢有紀夫の視点】

新型肺炎に「超法規的措置」で臨むリーダーがいない国【柳沢有紀夫の視点】

 

スポンサーリンク




スポンサーリンク







にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

海外書き人クラブにお任せください!

「海外書き人クラブ」は2000年に設立された海外在住日本人ライター・カメラマン・コーディネーター・翻訳者の集団です。2020年現在100ヵ国300名以上の会員が在籍中。日本国内のライターやカメラマンの手配も可能です。

【新聞社・出版社】では、朝日新聞社様・時事通信社・KADOKAWA様・小学館様・集英社様など

【広告会社・マーケティング会社】では、博報堂様・電通パブリックリレーションズ様・ぐるなび様など

業界の最大手や有名企業の皆様とも直接取引。経験と実績があります。

また新規会員も随時募集しています(入会金・年会費無料)。

海外情報をお求めの方、ぜひこちらをご覧ください。

海外書き人クラブの詳細はこちら!

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*