【オーストラリア在住ライター直伝】コンドミニアム滞在がオススメの9つの理由

コンドミニアムからの景色

「オーストラリアに行くんだけど、ホテルとコンドミニアムどっちがいい?

答えるのに難しい質問です。というのは、ホテルにもコンドミニアムにもそれぞれ一長一短があるからです。

でも「少し海外旅行に慣れてきて」「少しは英語もできる」というあなたなら、コンドミニアムをおすすめします。

 

こんにちは。海外書き人クラブ所属、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

今回はコンドミニアム宿泊のメリットとデメリットを挙げていきます。

まず一つお断りしておくと、オーストラリアでは「コンドミニアム」よりも、「アパートメント」とか「サービスアパートメント」という呼び名が一般的。ハワイとかアメリカ以外もそのようです。「ホリデイアパートメント」という呼ぶ国もあるようです。

でも日本のアパートと混同しそうなので、ここでは「コンドミニアム」と呼ぶことにします。

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そもそもコンドミニアムとは?

クラウンタワーズというコンドミニアムの外観

ホテルは、普通は一部屋。その部屋もベッドが大きなスペースを占めていて、ソファーやテーブル、ライティングディスク、そしてユニットバスが申し訳程度についているのが一般的。

つまり「寝室+α」という感じです。

もちろんホテルにも寝室とは別にリビング&ダイニングルームがある「スイートルーム」もあるのですが、ご存知のようにお値段は普通の部屋の比ではありません。

 

一方、コンドミニアムにはいくつか部屋があります。中心にあるのが普通の家でいうリビング&ダイニングルームそれ以外に寝室があって、その数によって「1(ワン)ベッドルーム」「2(ツー)ベッドルーム」というように呼び名が変わってきます。

「3(スリー)ベッドルーム」以上もあるのですが、数が少ないからか一般的にお値段がグッと高くなる傾向にあります。

またコンドミニアムの中には「ステューディオ(Studio)」という名のリビングとベッドルームが一体になっている部屋もあります。ただそれならコンドミニアムに泊まるメリットはあまりないので、ここでは1ベッドルーム以上の部屋に限定した話をしましょう。

 

ではまずコンドミニアムの「メリット」のほうから紹介していきます。

 

コンドミニアムの「メリット」(プラスポイント)

○ 寝室とは別にリビングルームがある

コンドミニアムのリビングルーム

それのどこがいいのか? すべてがコンパクトにまとまっているホテルのほうがいいじゃないか?

いえいえ。寝室が別にあれば、たとえば子どもをそこで寝かしつけたあと、夫婦二人でリビングでワイングラスを傾けて……などという優雅な時間を過ごすこともできます。

夫婦やカップル、二人きりの旅行のときでもメリットはあります。

一人で夜中に目が覚めてしまったとき。ホテルだったら明かりをつけて本を読んだり、パソコンやスマホをいじったりするのも、いっしょに泊まっている相手に気兼ねしてなかなかできませんよね。

でもコンドミニアムなら、寝室からそっと抜け出してリビングルームに移動すれば明かりもつけ放題です。

それから出張も含めた同性同士の旅行の場合。ホテルのツインよりも、2ベッドルームのコンドミニアムにしたほうが、「自分の部屋」ができてプライバシーが保てます。

特に長期滞在だと、お互いストレスをためないためにもプライバシーの確保は大切ですよね。

 

○ シャワーやトイレが2つ以上ある

コンドミニアムのバスルーム

コンドミニアムには玄関脇あたりにあるもの以外に、メインベッドルーム(主寝室)にもパウダールームを兼ねたバスルームやトイレがある場合がほとんどです。

ずっと外を観光してきたあととか、ビーチで泳いできたあと、待たずにシャワーを浴びたりできて快適です。

 

○ 湯船が豪華なところも

コンドミニアムの気泡風呂

ホテルだとふつうバスタブであることがほとんど。でもコンドミニアムの場合、もっとゆったり入れるくらいのジャクジーバス(気泡風呂)がついてることもあります。

写真のこのお風呂はなぜかリビングルームから丸見えですが……。カーテンがあるにしても。

 

○ 洗濯機と乾燥機が部屋にある

コンドミニアムの洗濯機と乾燥機

ホテルだとランドリーサービスに出すことが多いですよね。靴下1組1000円、パンツ1枚1000円とか、「新品を買ったほうがむしろ安上がりなのでは?」と思ったりもします。

それでついついボディーソープで手洗いなどをして風呂場のカーテンレールとかクローゼットに干したりするのですが……あまり優雅とは言えませんよね。

でもコンドミニアムなら、通常の大きさの洗濯機と乾燥機が部屋にあることがほとんどです。なくても館内のどこかに、通常は無料で使えるランドリールームがあります。

2~3泊なら着替えを全部持ってきて、汚れ物もそのまま持って帰るということもできますが、それ以上だとやはり洗濯したくなるもの。

だから洗濯機と乾燥機が部屋にあるのは本当に便利です。

 

○ 家庭サイズのキッチンと冷蔵庫がある

コンドミニアムのキッチン

キッチンがあります。そしてまたこれが広い、広い

旅行先で夕食を一から自炊という方はあまりいないでしょうが、パンとハムエッグとカフェオレみたいな朝食はサッと作れます。

冷蔵庫はスーパーで買い込んできたジュースや牛乳、酒屋で手に入れたビールやワインを冷やしておけて便利です。

また電子レンジだけでなく、オーブンもあるのでたとえば「今日は疲れたから冷凍ビザで済まそう」とか、「宅配された食品を温めなおそう」という使い方もできます。

もちろん食器もひととおり揃っています。

 

○ 宅配業者のリストが置いてある

カキ(オイスター)

ルームサービスはないのですが、その代わりに宅配業者のリストが部屋に置いてあることがほとんどです。その内容も結構充実していて、ピザや中華だけでなく、本格イタリアンや和食などバラエティーに富んでいることもよくあります。

わざわざ外に食べに行きたくないなあというときに重宝します。特に子どもなんて、旅行で1日中連れまわしたら、ヘトヘトですからね。

そして何より食費も安上がりです。

 

○ ベランダ(バルコニー)も広い

コンドミニアムのバルコニー

ベランダもそれなりに広いことがほとんど。特に2ベッドルーム以上になると角部屋が多いこともあり、日本の普通のマンションのベランダのような横長なものではなく、奥行きもあって「アウトドアリビング」として使えるものがついていることが多いです。

もちろんテーブルや椅子も置かれています。

こういうところでビーチとか夜景を見ながら、はたまた朝日を眺めながら食事をするのもなかなかいいものです。

たとえばスーパーや魚屋さんで買ってきたカキや茹でエビをメインに、キンキンに冷えた白ワインを楽しむ……という過ごし方もオツなものです。変に外食するよりも思い出に残るかも。

 

○ プールやジムはホテルと変わらないくらい充実

コンドミニアムのプール

ジムを使うことはあまりないかもしれません。でもプールのほうは特に子連れ旅行では、雨で外出できないときとか、今日は疲れ気味なので遠出は避けたいなというときなどにとても便利です。

 

○ 値段的にはホテルとほとんど変わらない

そうなんです。これだけメリットが多いのに値段はホテルと変わらないし、場合によっては安いこともあります。

延べ床面積はホテルの2倍くらいしているのだから、土地代を考えればおかしいじゃないか。

そう思われるかもしれませんが、主な理由は「サービス面ではホテルに劣る」からです。

では次にデメリットを見ていきましょう。

 

コンドミニアムの「デメリット」(マイナスポイント) 

× フロントが24時間対応ではない

コンドミニアムからの日の出

たいていのコンドミニアムでは、フロントの対応はたとえば朝8時から夕方5時までとか、時間が限られています。

そこにいる人数も1人のことがほとんどで、その人が何かの用事で(たとえばお客さんからクレームが入ったからその確認に行くとか)出払ってしまえば、無人のフロントで待たされることも。

つまりフロントというよりも、「通いのマンション管理人」という感じです。

 

× ツアーデスクが狭い、またはない

観光地のホテルだと立派なツアーデスクがあることがほとんど。中には係員が2~3名いるなんてこともありますよね。

一方コンドミニアムの場合はツアーデスクが狭い。というか「フロント横の壁にパンフレットラックが置いてあって自分で勝手に持っていく」という感じです。フロントの人も予約代行などしてくれないことがほとんどです。

つまりご自身で電話予約やメール予約が必要。それでは不安という方は、街や近隣のホテル内にあるツアーデスクへに行けばだいじょうぶです。

 

× 日本語ができる係員なんていない

これはもう説明不要ですよね。フロントが一人なんですから。

 

× 館内レストランやルームサービスがないことが多い

朝食。フルーツなど

飲食店がまわりに街中に立地している場合はあまり気になりませんが、そうでない場合ちょっと困ることも。予約の前に立地をグーグルマップなどで確認する方も多いと思いますが、飲食店のチェックもお忘れなく

 

× 部屋の掃除は週一回

とはいえ掃除機は置かれていることも多いです。

 

× 立地条件が少々悪いこともある

ブリスベンの夜景

シドニー、メルボルン、ブリスベンなどの都市では、少し離れたところにあることも。ただしそれは必ずしも悪いことではないです。

たとえばブリスベンの場合、コンドミニアムが多くあるのは市の中心部から、ブリスベン川をはさんだ対岸。市の中心部までは橋を渡ったり、公共の渡し船一本で行けますし、対岸だからこそ見える夜景は見事です。

またゴールドコーストやケアンズといった観光都市では、中心部にあるものもあります。いずれにせよ、予約の前に立地をグーグルマップなどでしっかり確認してください。

 

以上、コンドミニアムのメリットとデメリットでした。

逆にいうと今回「×」をつけたポイントはホテルのほうがすぐれた点になりますね。

個人的には「自分であれこれしないといけない」のも旅の楽しみだとは思いますが、多少の旅慣れと英語力が必要なのも事実です。

※当然のことながら施設によって設備が変わる場合があります。

 

【まとめ】

  • 各部屋内の広さや設備、快適さはコンドミニアムの勝ち。
  • フロントやレストランなどのパブリックスペースの充実度ではホテルに負ける。

【文:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】

(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)



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